ウカワ
→ 語義
鵜川 (往回)。
ウカワは「巡幸」の意。
ニニキネ巡幸の仮宮の所在地。滋賀県高島郡高島町鵜川。
サルタヒコはここの仮屋にニニキネ一行を招き御饗する。その頃卯の花が咲いていた。
後にここにウカワ宮が建ち、ホノススミ
(スセリ・シラヒゲ・海幸彦) が入る。
ここには白鬚(シラヒゲ)神社がある。
『神の御孫の 御幸なす ウカワ仮屋に 御饗して 合ひ待つナガタ サルタヒコ』24文
ウカワノミヤ
鵜川の宮 (往回の宮)。
- 昔ニニキネが八州巡幸の折にアワ海の湖西でサルタヒコから御饗を受けた仮宮(ウカワ仮屋)。
後にニニキネがミヅホ宮に移った時、ホノススミ
(シラヒゲ神) がここに新たに宮を築いて政務を執る。スセリ宮、シラヒゲ宮とも言う。
『ニハリに居ます スセリ宮 昔の跡に 今
造る ウカワの宮に 移ります』25文
『時に斎名の 故あれば ウカワを乞えど 許されず』25文
『君は鉤を得て 喜びに シガの守して 返さしむ ワニに乗り行き シノ宮で ヤマクイ招き 諸共に ウカワに行けば』25文
- 1の主のホノススミ (スセリ・シラヒゲ神・海幸彦)。
『宮 会いて 問えばヤマクイ "これ昔 君が鉤を借り 取られしを 今
取返し 弟宮から シガの守して 返さしむ"』25文
『シガは鉤を持ち 奉る 宮
窺ひて "わが鉤ぞ" と 言いつつ立つを 袖
控え "待ちぢ" と言えば』25文
『宮 怒り "道なく我を なぜ呪ふ 兄には弟から 上るはず"』25文
『故 永らえて 十四鈴の 齢
ウカワの 宮 褒めて 白ひげ尊と 名を賜ふ』26文
『ウカワ宮 娶るスセリ姫 御子を生む 斎名ウツヒコ』27文
滋賀県高島市鵜川、白鬚
(シラヒゲ) 神社
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