熟狗満ち。天狗満ち。
六ハタレの第六。アヰヌ
(天狗) が人や獣に憑いて化けたもの。
チワヤよりアマテルに話合いを求めてくる。イブキドが御使として向かうが戦闘となる。
ハタタ神 ← ウツロヒ。
ムラ雲 ← シナトベ。
炎 ← タツタメ。
礫の霰 ← 領巾を着て橘を食わせる。
領巾を着て廻す貝 ← ほら貝を吹いて魔領巾を消す。
槌でアマテルを打つ ← アマテルの和手に槌は破れ、トベラの葉団扇になる。
ここでタチカラヲが捕える。
■天狗(テング) は羽団扇を持つという。
『錦オロチの シムミチや ハルナハハミチ ヰソラミチ 三人るキクミチ ヰツナミチ 鳴神もとむ アヱノミチ』8文
『チワヤより アメヱノミチが 御神に "言
語らん"と 呼ばらしむ 君 イフキトに 執めしむ』8文
『鳴り巡る ハタタ神なり イフキトは ウツロヰ招き これを消す』8文
『叢雲覆ひ 暗ませば シナトを招き 吹き払ふ 炎を吐きて 室
焼けば タツタ姫招き これを消す』8文
『ハタレむせんで 適わして 礫
霰に 遠み攻める 御方 領巾着て 橘入れて 棄ちこぼさせば』8文
『ハタレも領巾し 回す貝 見て驚けば 考えて ホラ貝
吹かせ マ領巾消し 橘
貪らせ これを討つ』8文
『ハタレ槌以て 神を打つ 神は和手に 打つ槌の 破れて海桐花の 葉団扇や』8文
『ここにハタレが 胸騒ぎ 逃ぐるを掴む タチカラヲ ついに蕨の 縄縛り』8文
『十万のモノマ 天狗影 炎も逃れ 幸振る 神の恵みと 散々拝む』8文
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