みき  ミキ  miki

  

【酒・御酒・神酒】
1.高めた水。醸した水。
2.(気分を)高めるもの。
3.1・2の尊称。

『たかきかみきの あやこえは かみのをしゑは』ホ2
『ふたかみの ましわるときに とこみきや とこはとほこに こおもとむ』ホ2
『すすめかもみお いるおみて みきつくりそめ すすめけり』ホ2
『やますみか ささみきすすむ かれをかみ とこみきしるや』ホ4
『ゑらみうかかふ わかひこに みきたまわりて みことのり』ホ13

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み(御・上・敬)」+「き(生)
キ(生)は「上澄み・生粋・透明」などの意で、「水」と同じ。

類語:「き(酒)」「さけ(酒)」「ささ(酒)」「ささけ

  
  

【右】
日の尽き。その方向。西。

『ことあけに めはひたりより をはみきに わかれめくりて』ホ3
『をはひたり めはみきめくり あひうたふ あめのあわうた』ホ3
『かすかはおなし ひたにます みきはひたかみ うおきみと かるきみをきな』ホ13
みきはををやま かくつみの ときしくかくの いわひうた』ホ14
『ひるはにうえに ひたのほり よるはしうえに みきくたり』ホ16

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 ●みきのとみ(右の臣)の略。

『ひたりのとみは おもいかね みきさくらうち』ホ191
『あめみまこ ひたりかすかと みきこもり さつけてよよに これおつく』
ホ30

2.上/先/前のもの。

『ときにしほかみ またとはく いつれもみきの ことくかや』ホ12

 
み(日)」+「き(尽・既)
ミは ヒ(日)の変態、キは ツキ(尽き)の略。

類語:「か(右・過・故)」「にし(西)」「つ(西・尽・果)

  
 

【幹】
回帰・帰還する所。本。基。基軸。髄。

『あもにふる あかみのかさゆ しむのみき みちひはさまて あらふるおそれ』ホ9
『やまとなる おほものぬしの かみのみき いくひさつくる すきはいくひさ』ホ33
『あめのかみより ふたかみの ななよのみきも とほこのり』ミ2

 
みく(廻く)」の名詞化。
ここでは「C: 回る・還る・戻る・回帰する」などの意。
また「み(上・実)」+「き(木)

  

09/12/21

  

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