ささけ  ササケ  sasake

  

【(酒)/捧け】【(篠笥)】
ササナミが醸して捧げた酒は竹株に起源をもつことから、「さけ・ささ・みき」の別名。

1.正の方向に離すもの。 ●勢いづけるもの。栄すもの。酒。 ●捧げられたもの。
2.竹株。

ささけはとこよ ゐのくちの すくなみかみの たけかふに
 すすめかもみお いるおみて みきつくりそめ すすめけり』
ホ2
『ささなみと なおたまふより なもささけ そのかみいまに ささけやまホ2
『これおみて はしめてつくり かれささけ やよいみかもて ここのくみ』ミ2


[1]
ささく(繁々く・捧ぐ)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離す」で、「上げる・尊ぶ・勢い付ける栄す・熟れさす・優れさす・中心に置く・至らす」などの意。 この意味において「ささけ」と「さけささみき」は同じ。
[2]
ささ(笹・篠・竹)」+「け(株・笥・甕・瓮)
「ささ」は「繁茂するもの」の意。
「け」は「器」の意。

変態:「ささ(酒)」「さけ(酒)
類語:「みき(酒)
派生語:「ささけやま(酒山/捧げ山)

  

10/03/02

  

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