【高・(長・貴)】
D:
正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
『たかきかみきの あやこえは かみのをしゑは』ホ2 『うむみこの いみなたかひと かみろきや』ホ2 『たけみかつちに ふとまかり たまえはいそき かなてんと たかのにいたる』ホ8 『あにはくしひこ めはたかこ おとはすてしの たかひこね』ホ9 『つほわかみやの とのしまも たかやいらかも ふつくなり』ホ11 |
●高さ。丈。
『やきたわけ これにひつきの ふたたまし よのひとからの たかはかり』ホ17 |
『みこおしほみは ひたかみの たかのこうにて くにをさむ』ホ序 『ひたかみの みくらのあとに またみやこ うつしてなつく たかのこふ』ホ11 『たかひのつさの つくはやま いさかわはなる みやにゐて』ホ28 『むかしのみをや たかむすひ ひたかみうみて もますよほ』ホ29 |
「たく(長く・闌く・焚く・炊く)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「たけ(猛・丈)」「なか(長)」「さか(栄)」「しけ(茂・繁)」「たき(滝)」「たく(卓)」「たこ(凧)」
類語:「うえ(上)」「かみ(上)」
派生語:「たかの(高野)」「たかのこふ(高の首)」「たかや(高屋)」
【(治曲・治汚・治枯)・多賀/高】
曲り・汚穢・枯れを直すこと。
●イサナキの贈り名。
『あひわかみやに ととまりて やみおたします たかのかみ』ホ6 |
●<地名> 近江の多賀。 後にはこゑくに(籠結国)・をこのさと(皇籠の里)とも。
『たかきねやすの いまみやに たかわかみやの かふのとの』ホ10 『おしひとの をしほみみとそ きこしめし たかわかみやに ひたします』ホ11 『きみはこそ つほおしたひて みゆきなる たかのみやこお ひきうつし』ホ11 『ふたかみの みよのよわひも やすらかに をうみのたかに ゐまさんと』ホ191 『たかにゆき ぬさおささけて みのにゆき あまくにたまの よろこひも』ホ24 |
●<地名> タカノ(高野・治曲野)。●イフキヌシが賜った尊名。
『たけみかつちに ふとまかり たまえはいそき かなてんと たかのにいたる』ホ8 『そのをして はたれまこちと たみこよろ うつむたかのの たまかわそこれ』ホ8 『たかのには はけものいてて いふきぬし みやおたつれは しつまるに をしてたまわる たかのかみ』ホ8 |
類語:「かふつち(曲治)」
10/01/23
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