たき  タキ  taki

  

【 (滾・激・焚・炊・長・猛)】
正の方向に離れる/離すさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま

『ふはたきこ ゑつのしまひめ みはたなこ いちきしまひめ』ホ6
『ひともたききに きることく おしまてしむの ゐたみかな』ホ17
たきひもきよく みつきよく みかまときよく みなきよく』ホ22

 
たく(焚く)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「上げる・尊ぶ・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・勝らす・至らす」などの意。

変態:「たか(高)」「たけ(猛・丈)」「たく(卓)」「さか(栄・盛)」「しけ(繁・茂)」「なた(灘)

 
 

【(下)・滝】
負の方向に離れるさま。 落下。

『なんたはたきの おちくたる ときのすかたや やとせふり』ホ9
『かみのもの いわにかかりて ひたひけは たきおちくたる さくなたり』ホ28
『ゆるさすゆえに くにまろも たきえみおなけ ことことく ほろひをさまる』ホ38

 
たく(下く)」の名詞化。
ここでは「負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・沈む・隅にある・果てる」などの意。

変態:「さく(垂・下)」「さけ(下げ)」

  

09/12/08

  

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