【(和・懐)】
寄ること。懐くこと。慕うこと。
『くしひより すかはにきつく みやのなも くしいなたなり』ホ9 |
「なつ(和つ・綯つ・懐つ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・寄る・懐く・慕う」などの意。
【涙】
落ち下るもの。なだるもの。
「なつ(崩つ)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「落ちる・下る」の意。
変態:「なんた(涙)」
【(難)・灘】
1.正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま
2.(転じて)克服が難しいもの。困難。
●<地名> 灘。 =なみはや(浪速)・なみは(浪速)
『ちかかたにある やつなたお めしてさほひこ うたしむる』ホ35 |
「なつ(灘つ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。
変態:「なんた(灘)」「なつ(夏)」「なな(熟・難)」「ねつ(熱)」「にた(熟)」
【(傾・斜・崩)】
1.反り。逸れ。曲がり。ねじけ。
2.負の方向に離れるさま。「低まる・端にある・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」さま
『いのねせは のりにあふるる あおめらや わかめのなたも ゑもりなすらん』フいねせ |
「なつ(傾つ/崩つ)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・反る・それる・曲る」、また「E:
負の方向(小・少・低・端・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
変態:「なんた(傾・斜・崩)」
類語:「ねたみ(妬み)」「そねみ(嫉み)」「ねちけ(拗け)」「もちけ(捩け)」「ひねり(捻り)」
10/09/15
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