【建・猛・武・高・貴・長】【丈】【竹】【岳・嶽】
D:
正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・勝る・中心にある・至る・超える」さま
『をきなのいわく ひのいつる かしらはひかし たけのほる』ホ1 『はやこかみつこ ひはたけこ おきつしまひめ』ホ6 『すすみてる たけみかつちか そむたけの よろにすくるる ちからにも』ホ8 『こおもたは しかときくへら あらたけの まつはねしけて わたかまる』ホ17 『さるたして たけのいわくら おしはなち いつのちわきの よろいさき』ホ24 |
● 勇猛なさま。軍事にかかわるさま。
『たけみかつちは なるかみに たけものぬしの かふつちと』ホ8 『たけもののへら あれいつの のりゆみわさに よこしまお のそけは』ホ191 『みたねおもえは たけこころ なしておよきて なからうる これはいきしる』ホ26 |
●【竹】繁茂するもの。 =ささ(繁々・笹・篠)
『ささけはとこよ ゐのくちの すくなみかみの たけかふに』ホ2 『たけくしなくる これもかみ またおひくれは』ホ5 『うつむろかこむ たけこけて すつれはおえる またらたけ』ホ27 『いせのみは うふきにもちゆ もとおりそ ほそのをきれる たけもこれ』ホ27 『とこよいのくち やまかけの すくなみかみの たけかふに とりのついはむ』ミ2 |
●【岳・嶽】高いさま。高さ。嵩。「やま(山)・みね(峰)」の別称。
『こしくにの ひなるのたけの かんみやに きのみおもちて あれませは』ホ2 『さかつきうめる かみのなも ひなかたけとそ たたゆなりける』ホ2 『よめちゆくねの をにおさむ ゑなかたけなる しなのくに』ホ28 『もゐそよほ ゑそしらたつの たけにまつ いまかみとなる むなしさよ』ホ28『かわきもゆれは やまとたけ やくらのたけに のほりみて』ホ39 |
●【丈】高さ。また長さの単位。1丈(タケ)=10尺(タ)=100寸(キ)=2.25m。
『すすみてる たけみかつちか そむたけの よろにすくるる ちからにも』ホ8 『あがたもり さともるひこも それたけの むろもあらかも おなかなり』ホ13 『あめよりさつく けふのおひ あめにのとりて ちちのたけ』ホ16 『ちちよろこひて はふたゑお みたけのおひと なしたまふ』ホ16 『わかうまれつき みのたけも ひたけむたあり』ホ16 |
●【長】長けた者。頭。中心人物。統治者。 =たける(長・梟帥)
『またひとり ありといふまに あらはるる たけみなかたそ』ホ10 『かけろふのひの こえくにの たけいわたつは くつおあけ』ホ25 『またそをたけか たけひめは そむつきはらみ ふたこうむ』ホ38 『ををうすおよひ やまとたけ ゐもきいりひこ ゐものひめ』ホ38 『おほのたけもろ きのうなて ものへんつはな このみたり』ホ38 |
●【長】先んじるさま。先行するさま。
『このさきに たけにうまるる たけこひめ たかにもうてて』ホ28 『ものぬしか たちにおわれは すすきしま おもむろおさめ たけふかみ』ホ28 |
●<地名> 滋賀県高島群高島町の岳山(ダケヤマ)565m。
『たけやかかみの みおのつち つむみかみやま いせきつく』ホ24 |
●<地名> 朝日が猛上る方。東。ヒタカミ。
『よろやから たけのみなとに こはむとき たけひおやりて これおめす』ホ39 |
「たく(長く・焚く・炊く)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。
変態:「たか(高)」「たき(滾)」「たけ(猛)」「たく(卓)」「さか(栄)」「しけ(茂・繁)」
【(断・違)】
分割。区分。区画。 =県
『たけつみひこと おとたまめ つれいてきみお おかましむ』ホ25 『ゆえはちくらに かもわれて ひめもたけすみ ほたかみも』ホ26 『かもたけすみに みことのり きさきおつまに たまふへし』ホ27 『こふにまかせん たけつみは こふはおそるる あめのまま』ホ27 『おほのたけもろ きのうなて ものへんつはな このみたり』ホ38 |
「たく(断く・違く)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・別れる・違う」などの意。
10/01/12
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