【上・表】
正の方向に離れるさま。 優勢。優先。上部。上層部。表面。前面。上位者。
『そのうゑにたつ あさひみや きみねんころに まつりして』ホ6 『ひるはにうえに ひたのほり よるはしうえに みきくたり』ホ16 『かねきくうえの をんたけと うまれあひたる みめくみと』ホ16 『そのくにたもつ ものあらは すえたみとても うえのとみ』ホ17 『ははみたけ たかさもみたけ けたのうえ むたはとしかす ふとさつき』ホ21 |
●上皇。大上皇。
『かねきくうえの をんたけと うまれあひたる みめくみと』ホ16 『いまあまきみの くらひなる むかしはみうゑ わけさつく』ホ30 |
「うふ(上ふ・熟ふ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「高まる・上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」の意。
変態1:「うえ(上)」「むね(胸)」「をね(尾根)」「まえ(前)」「をや(親)」「おも(表・主)」
類語1:「かみ(上)」「さき(先)」
変態2:「ふえ(増え)」
【(宜・諾)】
1.(心に)合うさま。納得するさま。適当であるさま。踏まえるさま。
2.正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま
3.<副詞的に>
同意して。納得して。当然に。喜んで。進んで。宜しく。
『まねかはうえに あらはれて はたれやふれは さはりなし』ホ14 『みことのり さたまるうえは よろとしお いはひてのちの みゆきこふ』ホ26 『わかおほきみの あらたまの としかきふれは うへなうへな』ホ40 |
「うふ(和ふ/熟ふ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす」、また「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。
変態:「むへ(宜)」「うへ(宜)」「うま(美)」「あま(甘)」「にや(熟)」「にゑ(熟)」
【飢え】
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
● 困窮。辛苦。難儀。憂き目。
『たねふくろ つちはつちかふ をんたから うゑたすかても くらにみつ』ホ9 『のちのよに いやをさまれは うゑしらて おこるたのしの みつるとき』ホ23 『うゑとしころは みのらすて まことにうゑる』ホ23 『へのいさの ふねはをしゑの をおなむち うえみぬきぬお かふりゐさめつ』フへゐさ 『ものそのは うけもちのたの つとめおも なかとにならは うえややむらん』フもその |
「うゆ(飢ゆ)」の名詞化。
10/06/16
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