【(連・類)・達】
近いもの。似ているもの。匹敵するもの。類。連。
『もろかんたちも しかときけ きみはいくよの みをやなり』ホ6 『たとえははへる あおめたち ゐいろのはなそ』ホ16 『たたねこいはふ さをしかと むらしかふとの みこたちお みゆきのそなえ』ホ40 |
「たつ(閉つ・綴つ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・似る・釣合う・匹敵する」の意。
類語:「ら(等)」「なと(等)」「とも(共)」「つれ(連れ)」「そえ(添え)」
【(治ち・直ち)】
合わせ。収め。治め。直し。
『このたひは たかみむすひの とみかれお のそくかとての かしまたち』ホ10 |
「たつ(治つ・直つ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす。治(収)まる/治(収)める・直る/直す」などの意。
派生語:「かしまたち(曲様治ち)」
【断ち・絶ち】【発ち・起ち・立ち・建ち】
B: 離れる/離すこと。分れる/分けること。放ち。発し。起り。
『いまににきねの さきみたま くにとこたちの わさみたま あらはるいつと』ホ序 『いさなみと よもつひらさか ことたちす』ホ5 『ふそひすす ももふそむゑた としさなと やよいついたち』ホ6 『なもみつきつね みそみよろ たまたちせんお かたかこふ』ホ8 『こおうむのちは ちなみたつ なそゐかにたす つつします さらたちたせす』ホ26 『ちちにたつねは うなつきて これたけつみに たまわれは かあひのたちそ』ホ27 |
「たつ(断つ・起つ)」の名詞化。
派生語:「とこたち(常立)」「ことたち(言立ち)」「ついたち(一日)」「たちはな(橘)」
【立ち・経・(奉ち・達ち)】
D:
正の方向に離れる/離すさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
『うまれひは かしみけそなえ たちまひや』ホ1 『このたひは たかみむすひの とみかれお のそくかとての かしまたち』ホ10 『きみかみに ひとたひかはり たちまちに たちはたらきて』ホ12 『てれはひめきみ さはらねと いきすひたちと なすおひそ』ホ16 『またさるた むかしさつくる さかほこき うつくしきすす わいきたち』ホ28 |
●高さ。丈。縦。経。
『めはなより おほねえやたの つつたちは ゐたゐきのりお』ホ192 『あさひめに こかひきぬおる たちぬひの みちをしゆれは やもとほり』ホ24 |
「たつ(立つ・達つ)」の名詞化。
派生語:「たちはな(橘)」
【太刀・(断ち・絶ち・盾)】
B: 離すもの。分けるもの。切断する物。遮断する物。垣。たて(盾)
E:
負の方向に離すもの。「低める・端に置く・勢いを奪う・劣らす・縮小する・静める・果てさす」もの
『いかりゆるめて たちおさめ みとのみやひお さとさんと こたえのうたに』ホ10 『ゆみやにやふり ちかつけは たちうちはらふ みのかきそ』ホ23 『もとちはたれは たちおちに ひとみにもれと なおいかり』ホ25 『おおすけは やゑかきのたち ささけもち こもりにあたふ』ホ27 『またさるた むかしさつくる さかほこき うつくしきすす わいきたち』ホ28 |
「たつ(断つ・絶つ)」の名詞化。
変態:「たて(盾)」「つち(槌)」
類語:「ほこ(矛)」「つるき(剣)」
【館・経】
1.治める所。政庁殿。 則るもの。経(たて)。
2.正の方向に離れるもの。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・至る・中心にある・主導する」こと/もの
●中心の高みに在って周りを治めるもの。政庁殿。
『ものぬしか たちにおわれは すすきしま おもむろおさめ たけふかみ』ホ28 『なかくすむゆゑ いもとむこ あめのみちねお くにつこと きのたちたまふ』ホ31 『みすすよりひめ かわまため しきくろはやか たちにゆき』ホ31 『みそみとし みわのたたねこ やましろか たちにいたれは さらすとふ』ホ37 『うちまろか たちてまこうむ ゐこころか いむなおこえは』ホ38 |
「たつ(治つ・綴つ/立つ・達つ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・収(治)まる/
収(治)める」、また「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・至る・中心にある・主導する」などの意。
類語:「おなか(央中)」「みや(宮)」「みやつや(見和つ屋)」「にゐみや(和宮)」「たかみや(高宮)」「かんみや(上宮)」「との(殿)」「おおとの(央殿)」「うてな(央殿)」「やかた(館)」「やしろ(社)」「くにかけ(国懸)」
【立ち】(他の動詞の接頭語)
勢いよく。速やかに。急いで。
『ひかしはるかに なみたかく たちのほるひの ひたかみや』ホ4 『うおろちか ほのほおはきて おとろかす かなさきしはし たちかえり』ホ8 『きみかみに ひとたひかはり たちまちに たちはたらきて』ホ12 |
「たつ(立つ)」の連用形。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・速まる・急ぐ」などの意。
11/06/12
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