【(和・結)】
合わせ。結び。束ね。治め。
『みこはやふさの いてくるま ふそゐのはとお ゐつともの まもるみやつこ』ホ20 『かつらきみやと つかわして めせはおとひこ いしうらの』ホ38 |
●和合。調和。結び。交わり。結婚。収まり。和らぎ。平穏。
『あかつちみやに とつかんと いえとみやなく』ホ7 『うらやむものか かむゆえに たまのをみたれ みやなくて すゑまもらぬお』ホ13 『やまたのたかく みやかわの かみよりいせき つつみつき』ホ24 『やみやのたまも はなかよみ ゆきみんとてそ さそひくる』ホ34 |
「みゆ(見ゆ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・結ぶ・調う」などの意。
変態:「みほ(水火)」「みよ(和・結)」「やわ(和)」「あわ(合・陽陰)」「あや(綾)」「ゆひ(結)」「やみ(和)」
派生語:「みやなし(和無し・結無し)」
【宮・雅・(上・敬・央・都)】
高み。頂き。中心。センター。ホーム。 =みやこ(都)・つほ(壺)・つ(都・津)
●政の府。朝廷。中央政府。 =たかま(高天)・あめ(天)
『ををんたからの ゐもやすく やすくにみやと たたゑます』ホ序 『やよろとしへて こゑうちの いさわのみやに をわします』ホ序 『まこほのあかり かくやまの あすかのみやに をわします』ホ序 『にはりのみやの そやよろに にいたみふゑて』ホ序 『ときにをはしり ひたかみの みやにもふてて みちこえは』ホ191 |
●地方の政都(政庁宮)。 ●神霊の依代・社。
『よろこひかえす きしゐくに あひのまゑみや たまつみや つくれはやすむ』ホ1 『けたつほの つさのつくはの いさみやに うなつきあみて』ホ2 『おちつもはへる けたこしも みなけたつほの やまてみや』ホ4 『そのうゑにたつ あさひみや きみねんころに まつりして』ホ6 『にしよりみなみ やまこえて みつはのみやに おひつきて』ホ26 |
●宮の主。中軸。皇。皇の子。
『ひのわかみやの わかひとと とよけゐみなお たてまつる』ホ4 『のちあわみやに みことのり みちひきのうた』ホ5 『たかきねやすの いまみやに たかわかみやの かふのとの』ホ10 『このひあすかの みやしろと ふとたまおして いわわしむ』ホ21 『すせりみや むかしのあとに いまつくる うかわのみやに うつります』ホ25 |
「みゆ(上ゆ・斎ゆ)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・主導する・至る」などの意。
変態:「みほ(妙)」「みゑ(見栄)」「いや(弥)」「にや(熟)」「うえ(上)」「よろ(嬉)」「うや(敬)」
類語:「おなか(央中)」「みやこ(都)」「との(殿)」「みやとの(宮殿)」「やしろ(社)」「やかた(館)」「たち(館)」「いかすり(座摩)」「おやかた(親方・お屋形)」「かみかた(上方)」「うえさま(上方)」
【宮】
A: 合う/合わす所。
●収める器(家や身体)。囲み。位置。位。区分。区画。部屋。 =や(屋)・ゐゑ(家)
『みなみむき あさきおうけて なかいきの みやのうしろお きたといふ』ホ1 『たみのをゑくま みにうけて まもらんための くまのみや』ホ3 『たましまかわの うちみやに やとるこたねの とつきのり』ホ4 『これちかえしの かみなりと くやみてかえる もとつみや』ホ5 『さのとのに たちはなうゑて かくのみや きにさくらうゑ うおちみや』ホ6 |
「みゆ(見ゆ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・収める・囲む」、裏を返して「B:
離す・分ける・区切る」などの意。
変態:「みよ(御代)」「ゐゑ(家)」「ゐや(居屋)」「へや(部屋)」「や(屋)」「おり(檻・居り)」
類語:「つほ(壺・坪)」
派生語:「くまのみや(隈の宮)」「うちみや(内宮)」「かくのみや(橘の宮)」「うおちみや(大内宮)」「たまかきうちみや(玉垣内宮)」「うふみや(産宮)」
【(回・廻・巡)】
回り。巡り。回転。循環。
『みやさきの きみのみこころ やすまれは よはひもおひて』ホ27 |
「みゆ(回ゆ・廻ゆ)」の名詞化。
ここでは「C:
回る・めぐる・往く」などの意。
10/07/13
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