【社・(居領/敬代)】
1.居場所。収まる所/器。 役目。持ち場。post。
『うつろゐの をまさきみとそ としのりに やしろたまわる』ホ21 |
2.上位の区分・区画。公。官
●上流階級。指導的階級。君と臣。 =やかた(敬方)・かみかた(上方)・ををやけ(公)
『このみつお あわすかかみの やはやしろ たはたみおたす』ホ17 |
●指導階層が政を執る所。政殿。政庁舎。 =との(殿)・たち(館)・やかた(館)
『またやのたみめ やしろなる いまみやとのに たみおたす やつはやかたそ』ホ17 『むてむすひ むろやつくりて たみおうむ のちやてむすひ やしろなる』ホ21 『みつからしるし このふみお やしろにおくは ゐつこのためか』ホ28 『かれかすか おくりてのちは つとめおり みかさやしろの たまかえし』ホ28 『かかみとみ ふもとやしろの ふみささく われもあくれは みことのり』ミ序 |
●神霊を纏る所。依代。 =かんなみ(神和み)・みくら(神座)・かんくら(神座)・ほこら(祠)
『よつきやしろの いろしては あめのみをやに いのらんと』ホ4 『ときみことのり うつをかみ やしろとさして あめにつく』ホ21 『みつかきお なおすたくみら うつろゐの やしろきあれは おそるるお』ホ21 『あやおりは はにのやしろの さなめゑに すきいのるはそ』ホ23 『ややみかに わけつちのねの みつはめの やしろにやすむ』ホ26 |
[1]
「やしろ」は「やしる」の名詞形。
「やしる」は「やす(和す)」と同義語「しる(領る・占る)」の合成。
ここでは「A: 合う/合わす・収まる/収める」などの意。
[2]
「や(弥・斎・上・敬)」+「しろ(代)」
「や」は「高いさま・尊いさま・主導的なさま・上位者」の意。
「しろ」は「区分・区画・階層」の意。
変態:「ゐやしろ(居領)」
類語1:「ゐや(居屋・居家)」「ゐゑ(家)」「や(屋・家)」「しろ(城)」「やしき(屋敷)」「をやしき(御屋敷)」
類語2:「やかた(敬方)」「かみかた(上方)」「をやかた(親方)」「ををやけ(公)」「おなか(央中)」「みや(宮)」「みやつや(見和つ屋)」「にゐみや(和宮)」「たかみや(高宮)」「かんみや(上宮)」「との(殿)」「おおとの(央殿)」「うてな(央殿)」「たち(館)」「やかた(館)」「くにかけ(国懸)」
13/03/14
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