とこたち  トコタチ  tokotati

  

【常立・(疾立/床立)】
1.先発。先立つ者。先駆者。
2.土台・基礎を立てるもの。

『いまににきねの さきみたま くにとこたちの わさみたま あらはるいつと』ホ序
『たちはなうゑて うむみこの たかみむすひお もろたたゆ きのとこたちや』ホ2
『ひもつきもなり こよのほし あめとこたちと わのそひも』
ミ序

 ●クニトコタチの略。またそれが天に還って九星となったアメトコタチ

とこたちの やもおめくりて にしのくに くろそのつみて かにあたる』ホ15
『まるけたともに やつくりの もとはとこたちホ21
『このすすは あめつちひらく とこたちの みやのまさかき』ホ28
『まさかきお はこくにみやに とこたちの うゑてくになも ひたかみの』ホ28
『あめとこたちと わのそひも あしかひひこち とこたちの みよはみほかみ』ミ序
『くにみこと よたひかわりて とこたちの みよはかわらす もはかりよ』ミ4

 ●天元神の別名。アメミヲヤ初の一息により最初に生まれた神。アワウビ(泡泥)の正体。

『これとこたちの ことのりと ほらおとさして かくれます』ホ6
とこたちの このとしのりの たまめかみ ゐくらむわたお うみあける』ホ21
『これとこたちの さらのゐつ わけいかつちの あまきみと をしてたまわる』ホ24

 
とこ(疾/床)」+「たち(立ち・発ち)」
「とこ」はここでは「早・前・先」、また「土台・基礎」の意。
「たち」は「たつ(発つ・立つ)」の名詞化。
ここでは「A: 離す・放つ・発す・起す」などの意。

類語:「さきたち(先立ち)」「さきかけ(先駆け)」「さきかり(先駆り)」「いにしかみ(往にし尊)

 

<クニトコタチは場合によって指し示す神が若干異なる>
@.ミナカヌシとトホカミヱヒタメ。 この神々は天に還ってアメトコタチとよばれる。
A.クニサツチより前の神々の総称。 つまりミナカヌシからの20代。
B.クニサツチとトヨクンヌ。    ミカサ文ではこの2世代を特にクニトコタチとする場合がある。

『あめとこたちと わのそひも あしかひひこち とこたちの みよはみほかみ』ミ序
『くにみこと よたひかわりて とこたちの みよはかわらす もはかりよ』ミ4

  

12/02/27

  

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