【占む・(領む・治む・統む)】【染む・浸む・(添む・親む・慕む・始む)】
【締む・絞む・閉む】
A: 合う/合わす。付く/付ける。詰まる/詰める。収(治)まる/収(治)める。縛る。拘束する。
『あやしなく みおをさむれと こころはは おこりおきけは ほしにしむ』ホ17 『ふくしかまえの あつさむも ころもかゆれと ほしにしむ』ホ17 『いつかけは はるひゆるめす ちとしめて』ホ192 『ちよみくさ みはもにしみて さまうつす』ホ24 『このうたお みたひになんた おちかかる ひさのあおひは もにしみて』ホ26 |
●使役の助動詞。
『おのおのともに うたはしむ いなむしはらふ わかのましない』ホ1 『やもやくたりの みこうみて みなそのくにお をさめしむ』ホ2 『あめよりそ とりにつけしむ とつきのり』ホ3 『わかうらみ しこめやたりに おわしむる』ホ5 |
●尊敬の助動詞。
『ゐすすひめ うたのなおしお こはしむる わかみやふたお』ホ31 『みつからきたり にきてすと ややひさしくそ いたましむ』ホ40 |
●形容詞の動詞化。ここでは「合わす」の意で形容詞を動詞化する。
「する(為る)」の変態であり「す(為)」と入れ替わる場合あり。「たのしむ」→「たのす」
連体形の「しむる・しめる」は他動詞専用形となる。
『ををたたねこか ささけんと みもみそよとし つつしみてをす』ホ序 『ここりひめ きみこれなみそ なおきかす かなしむゆえに きたるとて』ホ5 『くらひめうめは いつくしみ あにのこくみお このことく』ホ7 『ひとのおもても たのしむに みちすけのうた』ホ7 『むはたれよもに わきみちて たみくるしむる そのときに』ホ12 |
変態:「しる(知る・領る)」「する(為る)」「すふ(統ぶ・据ふ)」「せむ(迫む・攻む)」「そふ(添う)」「そむ(染む)」
派生語:「しま(州/様/縞)」「しめ(締・閉・占・標)」「しまる(締まる)」「かしま(和親・鹿島)」「しめす(示す/湿す)」「いましむ(戒む)」「たしむ(嗜む)」「しむ(親・近・統)」「おりしも(折しも)」「なしむ(馴染む)」「さしむ(使役)」
独り言:「sym-, syn-, sim-, same」
【(直む・澄む・清む)】
A: 合う/合わす。収まる。調う。(曲りが)直る。(濁りが)澄む。
【締む・(離む・退む・散む・初む・始む)】
B: 離れる/離す。分ける。限る。発す。それる/そらす。
変態:「さる(去る)」「そむ(初む)」「そる(反る・剃る)」
派生語:「しま(州)」「はしむ(始む)」「いましむ(戒む)」
【(更む・擦む)】
C: 回る/回す。行き来する/させる。還る/還す。戻る/戻す。回帰する/させる。
変態:「さる(更る)」「する(擦る)」「たむ(回む・廻む)」
【(繁む・聳む・早む・精む・清む)】
D:
正の方向に離れる/離す。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」
『またなれしみて いつのりの ゐそこさつめの たゑわさの のりのりさたむ』ホ191 |
変態:「すむ(澄む・済む)」「そふ(聳ふ)」
派生語:「しむ(霊・精・性・血)」「しもと(笞・楚・楉)」
【(垂む・下む・退む)・凍む】
E:
負の方向に離れる/離す。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」
『たねはたね うむすきさかめ まめすめらの そろはもはめそ むしもみなしむ』ホ1 『おろちひれ ははちしむひれ このはひれ このとくさなり』ホ20 |
変態:「さむ(冷む)」「しる(痴る)」「しぬ(死ぬ)」「すゆ(饐ゆ)」
派生語:「しも(下・霜)」
【(親・近・親身・血)】
親族。血族。身内。仲間。同類。同朋。同輩。
『ゐみなとは しむにとほれは まことなるかな』ホ4 『ことのりお もろかはかりて あめもとる おもきもしむの なかはへり』ホ7 『みちものま しむにあつけて もろかえりけり』ホ8 『おちおいの しむのあやまち つくのえと なけきうたふや』ホ9 『なすことなくて かなしきは よそはよろこふ しむのはち くやめとかえぬ』ホ17 |
「しむ(染む・浸む・添む)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・添う・親しむ・近づく」などの意
変態:「しも(親・染)」「しみ(染み)」
類語:「から(族)」「たくい(類)」「かはね(姓)」「えた(枝)」
独り言:「しん(親)」「しんみ(親身)」
【(霊・精・血・性)】
D:
正の方向に離れるもの。「上位にある・中心にある・源にある」もの
●本質。エッセンス。霊魂。魂魄。気。 ●血液。 ●気や血を運ぶ媒体。神経。血管。
『よにわたかまり こくみらも つかえてしむお うはひはむ』ホ7 『そさのをか しわさはしむの むしなれと さかなくつつか なからんやわや』ホ7 『にしきおろちの しむみちや はるなははみち ゐそらみち』ホ8 『みなそのしむお ぬきとりて わさにもゑつく おこりひの』ホ8 『こまよりおりて そさのをの ておひきおこす しむのより』ホ9 |
「しむ(精む)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・高・央・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
「霊・精」はエネルギー(非物質)であるが、それが「血」などの体液に宿って人体を巡っていると考えられていたようだ。
類語:「ち(霊・血・乳)」「たま(霊)」「みたま(神霊)」
派生語:「しむのむし(霊の蝕)」「シムミチ」
独り言:「せい(性)」
【(占・領・治・統)】
統治。治め。まとまり。和。家。国家。
『あもにふる あかみのかさゆ しむのみき みちひはさまて あらふるおそれ』ホ9 『もろかみはかり そさのをか こころおよする しむのうた』ホ9 |
「しむ(占む・領む・治む・統む)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・収(治)まる/収(治)める・備わる/備える」などの意。
変態:「しめ(占め・領め・締め)」「すへ(統べ)」
11/01/26
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