【添う・沿う・副う・(備ふ・供ふ・統ふ)】【障ふ】
A: 合う/合わす。付く。加う。収(治)まる/収(治)める。備わる/備える。
『をりつけの うはのしるしと はなをしお そゑてささくる ことのへのうた』ホ序 『ふかきこころお そゑゐれて あけたてまつる すえにをしてそ』ホ序 『たかまに あめみをや もともとあなみ みそふかみ まつれはたみの とよけかみ』ホ4 『またおとこ つはものぬしと こくみそゑ つほねととめて かえらんと』ホ6 『ふつぬしそゑて みかつちも いさおしあわせ うたしむる』ホ8 |
変態:「さふ(障ふ・支ふ)」「そむ(染む)」「しむ(染む)」「しる(知る)」「すふ(統ぶ・据う・吸う)」「せむ(迫む)」
派生語:「そえ(添・副)」「そい(沿い)」「そは(側)」「そを(添)」「かそふ(数う)」「あらそふ(争う)」「おそふ(襲う)」「よそふ(装う)」「きそふ(競う)」
【(離ふ・削ふ・剃ふ・反ふ・疎ふ)】
B: 離れる/離す。放つ。発す。それる/そらす。曲る/曲げる。
変態:「さる(去る)」「する(掏る)」「そる
(反る・剃る)」「そむ (背む)」
派生語:「そあさ(外州/外南)」「あそふ(遊ぶ)」「あそへ(遊べ)」「よそふ(四十二)」
独り言:「そう(掃)」
【聳ふ・(騒ふ・繁ふ・速ふ・早ふ・総ふ)】
D:
正の方向に離れる/離す。「高まる・勢い付く・栄る・湧き立つ・優れる・勝る・至る」
『なおそらさむく つきすえは かゐみなきそひ ややひらく』ミ7 |
変態:「さふ(騒ふ)」「すふ(騒ふ・聳ふ)」「する(鋭る)」「すむ(澄む)」
派生語:「そひゆ(聳ゆ)」「そ(十)」「そわそわ」「ざわざわ」「そは(岨)」「そひら(背)」「さそふ(誘う)」
独り言:「そう(騒・早・総)」
【障ふ・(下ふ・垂ふ・疎ふ・寂ふ・癈ふ・饐ゆ)】
E:
負の方向に離れる/離す。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」
変態:「さふ(障ふ・寂ぶ・錆ぶ)」「さむ(冷む)」「しふ(癈ふ)」「しむ(凍む)」「しる(痴る)」「すゆ(饐ゆ)」
派生語:「そを(末・曽於)」
【十二】
12。「聳ふ」の意か。
●檜扇(カラスオウギ) の葉の数。
『からすあふきは そふはなり ひあふきのはは みなはらふ あわのよそやそ』ホ1 |
●一年の月の数。
『もしもそふこお うむははは つきのくらいそ』ホ16 『われつねに そふよみおきる つきのかす もはそのかたは』ホ23 『くわのねも つきはそふたひ ほしにあい なるそふつきは そふほすゑ』ミ4 |
●男児の妊娠期間。12ヶ月。(女児は10ヶ月)
『すへこそむあや そなわりて そふにゑなぬき うまるなり』ホ14 『とつきくらいし そふつきは つきみちうまる みたねこれなり』ホ16 『そふみちて みなつきはつひ みつこうむ そのゑなのあや』ホ24 |
●君のつほね(局)の数。
『ひのかみそふきさきのあや』ホ6 『かうのたくはた ちちひめと そふのつほねも そなわれは』ホ11 『みやつやなりて そふのかみ すかたかむすめ みきさきに』ホ20 『ゐさかめ うちきさき なかはしにいて をしてもり すへてそふなり』ホ31 |
●内親王が従える80人のモノベを束ねるの司の人数。
『わかやそものへ そふつかさ ゐものにうつし つかえしむ』ホ38 |
●桑の枝・根の穂末の数。
『くわのきは よもにさかえて ゑたもねも みつまたなりて そふほすえ』ミ4 『くわのねも つきはそふたひ ほしにあい なるそふつきは そふほすゑ』ミ4 |
独り言:「そう(桑)」
【層富・添】<地名>
和すさま。収まるさま。調うさま。直るさま。調和。
『としこえて こせのほふりや そふとへと ゐのほふりらも』ホ29 『たけちのこりと あうゑもろ やまとのそふに ふせかしむ』ホ30 |
「そふ(添う・沿う)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・和らぐ・収まる・調う・直る」などの意。
変態:「そほ(添)」
別名:「かすか(春日)」「わに(和珥)」「ひこ(平)」「すか(直)」「なら(平)」
10/03/06
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