ひこ  ヒコ  hiko

  

【彦・(率/一九)】
君に従って民を導く者。臣。司。守。 (臣の名に付す)

いよつひこ うたにことはお ならわせて ふたなおもとむ あわつひこホ5
しまつひこ つきおきつひこ しかのかみ これはあつみに まつらしむ』ホ5
かなやまひこか うりふひめ なかこおすけに そなゑしむ』ホ6
ひのはやひこに みことのり なんちくにゑお うつすへし』ホ6
『ややゆるさるる みことのり みつひこかこと もろきつね』ホ8

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 ● 男子の斎名の「のり」の一種。

『たまつのをしか あちひこお みれはこかるる わかひめの』ホ1
『きねとひこ うしものりなり』ホ4
『あさかひめ こことむすひの つまとして うむかすかまろ わかひこそこれ』ホ8
『あにはくしひこ めはたかこ おとはすてしの たかひこね』ホ9
みほひこのつま すゑつみか いくたまよりめ そやこうむ』ホ10

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ひく(率く)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・連れる・導く・治める・調える」などの意。
また「ひと(一十)」に一歩及ばぬ「ひ(一)」+「こ(九)」の意もあるか。

類語:「とみ(臣)」「もののへ(物部)」「もの(守)」「もり(守)」「かみ(守)

 
 

【(秀・光・祝)】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま

『すえはなもひこ ほおてみの いみなうつきね』ホ24
ひこみことちおゑるのあや』ホ25

 
ひく(秀く・光く・祝く)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。

変態:「ふき(噴)」「ほき(祝)

 
 

【曾子】
さらなる分け身。さらなる子孫。

『みこまこひこの すえまても あまてらします ををんかみ』ホ序
『かりおさむみの たみはまこ たくみあきとも ひこやさこ』ホ17
『かんみまこ あめまひかひこ あたねして わけつちやまの』ホ29

 
ひ(曾)」+「こ(分・子)

同義語:「ひまこ(曾孫)

 
 

【(引)】
導く者。もたらす者。実現する者。

あかひこくわに ひくいとお なつめかおりて うふきぬの みはたてまつる』ホ4
わかひこに ゆみつくらせて まなうらに まかこのやしり きたわせて』
ホ31

 
ひく(率く・引く)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・寄す・導く」などの意。

 
 

【(平)】
和して治まるさま。調和。平和。

『さつきそゐかに きさきうむ いむなおしきね あめたらし ひこくにのみこ』ホ31
『ついにころしつ おおひこと ひこくにふくと むかわしむ』
ホ34

 
ひく(引く・平く)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・和す・治まる・調和する」などの意。

別名:「かすか(春日)」「そふ(添)」「わに(和珥)」「すか(直)

    

10/07/14

  

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