【占む・(領む・治む・統む)】【染む・浸む・(添む・親む・慕む・始む)】
【締む・絞む・閉む】
A: 合う/合わす。付く/付ける。詰まる/詰める。収(治)まる/収(治)める。縛る。拘束する。
『あやしなく みおをさむれと こころはは おこりおきけは ほしにしむ』ホ17 『ふくしかまえの あつさむも ころもかゆれと ほしにしむ』ホ17 『いつかけは はるひゆるめす ちとしめて』ホ192 『ちよみくさ みはもにしみて さまうつす』ホ24 『このうたお みたひになんた おちかかる ひさのあおひは もにしみて』ホ26 『はらからなれは にしひかし かよひつとめて かなめしむ』ホ27 『ひめのもすそに つきをけの しみたるおみて やまとたけ みしかうたして』ホ40 『つかさのかみは くにをさむ なかにはしめる しもはたす』ミ1 |
●使役の助動詞。
『おのおのともに うたはしむ いなむしはらふ わかのましない』ホ1 『やもやくたりの みこうみて みなそのくにお をさめしむ』ホ2 『あめよりそ とりにつけしむ とつきのり』ホ3 『わかうらみ しこめやたりに おわしむる』ホ5 『そこつつを つきなかつつを うわつつを これかなさきに まつらしむ』ホ5 『そことなか かみわたつみの みかみうむ これむなかたに まつらしむ』ホ5 『しまつひこ つきおきつひこ しかのかみ これはあつみに まつらしむ』ホ5 『かなやまひこか うりふひめ なかこおすけに そなゑしむ』ホ6 『おとつきよみは ひにつきて たみのまつりお たすけしむ』ホ6 『いまかなさきの ゑたかはね むなかたあつみ たすけしむ』ホ6 『きみはみやこお うつさんと おもひかねして つくらしむ』ホ6 『ふつぬしそゑて みかつちも いさおしあわせ うたしむる』ホ8 『もにつつしむお きこしめし みこのくすひに とわしむる』ホ8 『きつねもみつに わけゆきて たはたのとりお おわしむる』ホ8 『をんかみに ことかたらんと よはらしむ きみいふきとに しつめしむ』ホ8 『みなもとは ねのますひとに よるなれは いふきとぬしに うたしむる』ホ9 『あまくにたまの おくらひめ これもささけて つかえしむ』ホ9 『くしひこお おおものぬしの かわりとて ことしろぬしと つかゑしめ』ホ9 『ふとまにの しちりはやもり はけしくて つねすみのくに みせしむる』ホ10 『ほひのみことと みないえは ほひのみことに むけしむる』ホ10 『たかみむすひか かこゆみと ははやたまひて むけしむる』ホ10 『をのこほしくは あくりなせ わかみおそゑて ゑさしめん』ホ14 『こもりにこれお とはしむる ひめきみあひて みたねうむ みはたおこえは』ホ16 『ひたかみに つくれはきみも よろこひて けふのほそぬの おらしむる』ホ16 『みをやかみ そはのとほかみ ゑひための やもとのかみに まもらしむ』ホ17 『このひあすかの みやしろと ふとたまおして いわわしむ』ホ21 『これにより またをこぬしに とわしむる をこぬしいわく』ホ21 『やまさのかみと もろともに よよのかまとを まもらしむへし』ホ22 『やそへのくにに つうちおき もののへたてお をしゑしむ』ホ23 『そえむらし ことしろぬしと たすけしむ そえのふたりは へとかさり』ホ23 『そのときふれて かねりとお そたりにつるき つくらしむ』ホ23 『たちからを やもにほらしむ うみのなも きはやまなかと きねはあす』ホ24 『そのかさり かくやはたあり そのあすか おおんたからに おかましむ』ホ24 『ものぬしは うみへおにしに めくりつつ さしゑにあらた おこさしむ』ホ24 『おおしまおして あわうみの みつほのみやお つくらしむ』ホ25 『いせにいたりて をんかみに あさゆふつかえ まつらしむ』ホ25 『みとせにさしゑ ほほなりて つくりおこない をさめしむ』ホ25 『きみはちおゑて よろこひに しかのかみして かえさしむ』ホ25 『いまとりかえし とみやから しかのかみして かえさしむ』ホ25 『たけつみひこと おとたまめ つれいてきみお おかましむ』ホ25 『このよしお みつほにつけは おとろきて ほたかみおして ととめしむ』ホ26 『やすらかに たもつやはたの はなかさり あすよろたみに おかましむ』ホ26 『まてにはへりて みちものへ やもよろくさも をさめしむ』ホ27 『さきにつみはと たけふつと いふきのみやに ふそよかた してをさめしむ』ホ27 『かんたちお ものぬしとして はてつみと ともにみそふお をさめしむ』ホ27 『かれにつみはお ことしろと あすかのみやに はへらしむ』ホ27 『はなおつくして そのあすは おおんたからに おかましむかな』ホ27 『つきのこは いみななかひこ くしなしそ あおかきとのに すましむる』ホ27 『とよつみひこと をさめしむ のわさをしえて たみおうむ』ホ27 『やもかみお めしてわれよお いなまんと さるたにあなお ほらしむる』ホ28 『しいさほのすえ もたしめて ふねにひきいれ なおたまふ しいねつひこの』ホ29 『ちぬのやまきて ゐつせかる きのかまやまに おくらしむ』ホ29 『なかすねひこに しめさしむ すすまぬいくさ まもりいる』ホ29 『たけちのこりと あうゑもろ やまとのそふに ふせかしむ』ホ30 『よかみまつりて あうゑもろ かわちおかねて をさめしむ』ホ30 『みもろかみ われあれはこそ おおよその ことなさしむる さきみたま』ホ31 『よよすへらきの まもりとて なかつきそひか まつらしむ』ホ31 『つくしより みゆきおこえは みかわりと なおりなかとみ くたらしむ』ホ31 『なけきつくれは みことのり みけぬしをしに いのらしむ』ホ32 『あまてるかみは かさぬひに とよすきひめに まつらしむ』ホ33 『おおくにたまは ぬなきひめ やまへのさとに まつらしむ』ホ33 『かみあかめ かみなふみなす かんへして やもよろかみお まつらしむ』ホ33 『をとみかしまと たたねこと たまかえしのり まつらしむ かれにあかるき』ホ33 『あらひとのりお またむけす かれよもにをし つかはして のりをしえしむ』 『ついにころしつ おおひこと ひこくにふくと むかわしむ』ホ34 『くにふくいわく これなんち あめにさかふお うたしむと』ホ34 『ことはききゑす はらのとみ そろりよしたけ よくしれは これにとはしむ』ホ34 『いくめいりひこ あまきみと かさりおたみに おかましむ』ホ35 『そのときに おおともぬしと なかおいち はりまにやりて とわしむる』ホ35 『ちかかたにある やつなたお めしてさほひこ うたしむる』ホ35 『ものいわす これなにゆえそ もろはかり やまとひめして いのらしむ』ホ36 『ふりたまはねき とよけかみ あまてるかみお まつらしむ』ホ36 『さこくしろ うちにわたまし そなかのよ みたけはしらお をさめしむ』ホ36 『うらとえはよし ゆみやたち もろのやしろに をさめしむ』ホ37 『もろくにに やものいけみそ つくらしむ なりわひふえて たみとめる』ホ37 『かみかかすかの いちかわに つけおさめしむ にしきみこ つかさとなせる』ホ37 『かくきみか はなたちはなは かれかつま おしやまやりて よはしむる』ホ37 『みゆきやめ おしまことのこ うましたけ ゐこころやりて まつらしむ』ホ38 『ををうすお やりてよはしむ をうすみこ みのにいたりて すかたみて』ホ38 『このみたり やりてかたちお みせしむる』ホ38 『もろはのやしろ さらにたて これまつらしむ かえもふて』ホ38 『さけおあたたに のましむる ちちのみゑひて ふすときに』ホ38 『はるかにのそみ ひとむれお おとひなもりに みせしむる かえりもふさく』ホ38 『とみとあにとに さとさしむ しかれとこはむ かれころす』ホ38 『わかやそものへ そふつかさ ゐものにうつし つかえしむ』ホ38 『おうすみこして うたしむる おうすもうさく よきいてお あらはつれんと』ホ38 『いましあに しいてやらんや おそるるの あまりとみのお まもらしむ』ホ39 『われくらく むけさるみよお つかしめて たえさらしむる なんちこそ』ホ39 『あまてらすかみ こよみなし そろうえさせて かてふやし みおたもたしむ』ホ39 『なこそより きたはみちのく くにのかみ もかたのはつほ ささけしむ』ホ39 『つかるゑみしは みちひこに なそかたはつほ ささけしむ』ホ39 『しほつつを すすめてやまと うたしむる これおりかえに あひつあり』ホ39 『おひわけに きひたけひこは こしちゆく くにさかしらお みせしむる』ホ39 『みかとにささけ ことことく まつらふかたち もふさしむ』ホ39 『しのひてあたに いらしめは あけくれかえる ひおまつに』ホ40 『よろはのあちお かかなえて こころみよめと よましめて』フ序 |
●尊敬の助動詞。
『ゐすすひめ うたのなおしお こはしむる わかみやふたお』ホ31 |
●形容詞の動詞化。ここでは「合わす」の意で形容詞を動詞化する。
「する(為る)」の変態であり「す(為)」と入れ替わる場合あり。「たのしむ」→「たのす」
連体形の「しむる・しめる」は他動詞専用形となる。
『ををたたねこか ささけんと みもみそよとし つつしみてをす』ホ序 『ここりひめ きみこれなみそ なおきかす かなしむゆえに きたるとて』ホ5 『くらひめうめは いつくしみ あにのこくみお このことく』ホ7 『ひとのおもても たのしむに みちすけのうた』ホ7 『むはたれよもに わきみちて たみくるしむる そのときに』ホ12 『このこたゑ ひとのさいわひ わかまよひ まかりくるしむ』ホ13 『あやまらは たとえいのちは おしまねと ちけかれゆえに』ホ15 『つらなるみやひ ててたたよ ちきりしたしむ ととかかそ』ホ16 『そのゑなのあや むめさくら うはなとかわり あやしめは』ホ24 『みつからきたり にきてすと ややひさしくそ いたましむ』ホ40 |
変態:「しる(知る・領る)」「する(為る)」「すふ(統ぶ・据ふ)」「せむ(迫む・攻む)」「そふ(添う)」「そむ(染む)」
派生語:「しま(州/様/縞)」「しめ(締・閉・占・標)」「しまる(締まる)」「かしま(和親・鹿島)」「しめす(示す/湿す)」「いましむ(戒む)」「たしむ(嗜む)」「しむ(親・近・統)」「おりしも(折しも)」「なしむ(馴染む)」「さしむ(使役)」
独り言:「sym-, syn-, sim-, same」
【(直む・澄む・清む)】
A: 合う/合わす。収まる。調う。(曲りが)直る。(濁りが)澄む。
【(離む・退む・散む・初む・始む)】
B: 離れる/離す。分ける。限る。発す。それる/そらす。
変態:「さる(去る)」「する(擦る・為る)」「そむ(初む)」「そる(反る・剃る)」
派生語:「しま(州)」「はしむ(始む)」「いましむ(戒む)」
【(更む・擦む)】
C: 回る/回す。行き来する/させる。還る/還す。戻る/戻す。回帰する/させる。
変態:「さる(更る)」「する(擦る)」「たむ(回む・廻む)」
【(繁む・聳む・早む・精む・清む)】
D:
正の方向に離れる/離す。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」
『またなれしみて いつのりの ゐそこさつめの たゑわさの のりのりさたむ』ホ191 |
変態:「すむ(澄む・済む)」「そふ(聳ふ)」
派生語:「しむ(霊・精・性・血)」「なれしむ(熟れ聳む)」「しもと(笞・楚・楉)」
【(垂む・下む・退む)・凍む】
E:
負の方向に離れる/離す。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」
『たねはたね うむすきさかめ まめすめらの そろはもはめそ むしもみなしむ』ホ1 『おろちひれ ははちしむひれ このはひれ このとくさなり』ホ20 |
変態:「さむ(冷む)」「しる(痴る)」「しぬ(死ぬ)」「すゆ(饐ゆ)」
派生語:「しも(下・霜)」
【(親・近・親身・血)】
親族。血族。身内。仲間。同類。同朋。同輩。
『ゐみなとは しむにとほれは まことなるかな』ホ4 『ことのりお もろかはかりて あめもとる おもきもしむの なかはへり』ホ7 『みちものま しむにあつけて もろかえりけり』ホ8 『ちものものまも そのくにの しむにあつけて もろかえりけり』ホ8 『おちおいの しむのあやまち つくのえと なけきうたふや』ホ9 『しむのつくはえ ともなんた こまよりおりて そさのをの』ホ9 『しむのもの きみはいけると よちかかり やほたまゆらと まとふとき』ホ10 『なすことなくて かなしきは よそはよろこふ しむのはち くやめとかえぬ』ホ17 『ひともたききに きることく おしまてしむの ゐたみかな』ホ17 『うつわもの ぬすまはおしむ そこなはは しむのいたみも しるなかこ』ホ17 『われたとひ よにあるとても しむかれて なにおもしろと』ホ35 『すへらきあねか しむたつお にくみころして おとへかや』ホ38 『つちきみの しむのまつりは まめすめに さかめとななの よねかしき』ホ38 『まかりかやくり うなところ かくいもかしら しむのより』ミ7 『ところたちはな ゐもかしら しむのふしゑは たるむつみ』ミ9 『しむのもちほき ゐきめたま おくるはすゐゐ ゑなかのり』ミ9 |
「しむ(染む・浸む・添む)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・添う・親しむ・近づく」などの意
変態:「しも(親・染)」「しみ(染み)」
類語:「から(族)」「たくい(類)」「かはね(姓)」「えた(枝)」
独り言:「しん(親)」「しんみ(親身)」
【(霊・精・血・性)】
D:
正の方向に離れるもの。「上位にある・中心にある・源にある」もの
●本質。エッセンス。霊魂。魂魄。気。 ●血液。 ●気や血を運ぶ媒体。神経。血管。
『よにわたかまり こくみらも つかえてしむお うはひはむ』ホ7 『そさのをか しわさはしむの むしなれと さかなくつつか なからんやわや』ホ7 『にしきおろちの しむみちや はるなははみち ゐそらみち』ホ8 『みなそのしむお ぬきとりて わさにもゑつく おこりひの』ホ8 『こまよりおりて そさのをの ておひきおこす しむのより』ホ9 『あなれくらわた しむねこゑ なりわみめかみ』ホ14 『なかつきはみめ しむそよへ こゑのよそやち あわのかみ』ホ14 『けのししはめは しむけかれ よつなるししは かほすきて』ホ15 『めをませて しむみちかけて あなにすみ けししおはみて けころもき』ホ39 |
「しむ(精む)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・高・央・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
「霊・精」はエネルギー(非物質)であるが、それが「血」などの体液に宿って人体を巡っていると考えられていたようだ。
類語:「ち(霊・血・乳)」「たま(霊)」「みたま(神霊)」
派生語:「しむのむし(霊の蝕)」「シムミチ」
独り言:「せい(性)」
【(占・領・治・統)】
統治。治め。まとまり。和。家。国家。
『あもにふる あかみのかさゆ しむのみき みちひはさまて あらふるおそれ』ホ9 『もろかみはかり そさのをか こころおよする しむのうた』ホ9 |
「しむ(占む・領む・治む・統む)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・収(治)まる/収(治)める・備わる/備える」などの意。
変態:「しめ(占め・領め・締め)」「すへ(統べ)」
11/01/26
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