【すわ】【諏訪・(岨)】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま
● 勢い付け・促しの感動詞。 そら! さあ! それ!
『おそれてにくる しなのうみ すわといふとき かしこみて われおたすけよ』ホ10 |
● <地名> 高いさま。高地。高原。山岳。
『ややひととなる すわのかみ しなのはさむく とりししに さむさしのくと』ホ15 『くもちわけ しなのすわより みちひけは はらみやまから よもおみて』ホ24 『みところに すわかみあえは すはしりて さかおりみやに いりまして』ホ24 『あすそふかあさ すわはふり はらやまのゑお たてまつる きみこれおほむ』ホ32 『すわさかおりの たけひてる みあえしてまつ やまのほり』ホ32 |
「すふ(聳ふ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。
諏訪・駿河・甲斐は元々は信濃の別名(何れの名も「標高の高い国・山の国」)だったが、時代と共に細かく分割されて行ったように思われる。
変態:「そわ・そは・そひ(岨)」「さは(多・騒・娑麼)」「しな(繁)」「しは(精)」
類語:「ちの(茅野)」「するか(駿河)」「しなの(信濃)」「あち(阿智・阿治)」「かひ(甲斐)」「しのその(聳の園)」
10/08/22
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