【思す・(覚す)】
<尊敬表現> (心に)負う・留める。思う。意識する。考える。
『そむほゐますも ひとひとそ おほすはめくみ あつきなり』ホ4 『かみおもしろく おほすれは くまとにたまふ みあえには』ホ192 『ふとたまかいふ かかなえて きみのおほすお ととめんや』ホ20 『ときにきみ おほすことあり こやねして にはりにととめ』ホ24 『かれこれおほし みやすてて うとにいたれは はてかみの』ホ25 『ときにゐそすす みやにはゑ つらつらおほす うゑすして はゑるもあめよ』ホ28 『かくよみて やまのさらなと おほすとき たこのうらひと』ホ32 『ををんかみ つきおおほして いせのみち やもひとくさお いけめくむ』ホ36 『いぬとりはむお きこしめし あわれにおほす みことのり』ホ37 『こゆかたの にものにみゆき きおのそみ むかしおほして のたまふは』ホ38 『かくそおほして かみまつり みやこのそらお なかむみうたに』ホ38 『もとひこに むすふしつくの みなもとお おほしてほつま しろしめせ』ホ39 『ひひたへますお つつしめと このなからえお おほすゆえ みちをしえるも』ミ4 『ゐためたたるの おりあれは これのそかんと おほすなり』ミ8 『まもらぬは なきとしるへし このゆえに ふたかみおほす ねこえみち』ミ10 |
「おふ(負ふ)」+「す(尊敬)」の合成。
「おふ」はここでは「A:
合わす」の意。
変態:「おもす(思す)」
【仰す】
<尊敬表現> 離す。放つ。発す。宣る。言う。
『よつきこも かなとおほせは うらなひて つきかつらきの いとりやま』ホ4 『のとはこれ もろにもふせと ををすとき』ホ14 |
「おふ(放ふ)」+「す(尊敬)」の合成。
「おふ」は「いふ(言う)」の変態。
「ををす」の表記はアマテル専用の最高尊敬。
派生語:「おおせ(仰せ)」「おっしゃる」
【負す・課す】
合わせる。負わせる。持たせる。受けさせる。
『おさといとけの みちもあけ たみにおおする いとまあけ』ホ34 『あめうしにもの おほせやり あらしとゆけは うしみえす をきなのいわく』ホ34 |
「おふ(負ふ)」+「す(使役)」
「おふ」はここでは「A:
合う・受ける・持つ・担う」などの意。
変態:「おわす(負わす)」
10/01/10
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