スミヨロシ・スミヨシ(1)

→ 語義
  

住み寄ろし。住み寄し。
住まい。居住。居住空間。
  

住み寄ろし 兄オコロ守らば 弟オコロ 片身に代り ひめもすに 宮の大殿の 暗所 中つ柱の 根に住みて』22文
ヤマサの神と 諸共に 弥々のを 守らしむべし 誓ひには 身柱立てよ22文

『これ住み寄しの いかすりを ヲコヌの尊の 説く法と 祭の文に 申して申す』ミ8文

  

  

スミヨロシ・スミヨシ(2)

→ 語義
  

ツキスミ寄す (合す・治む) 者」の意。 =スミヱ・スミノヱ

住吉尊 (州寄ろし尊)。 =カナサキ
六ハタレ退治の褒美にアマテルから賜った称号。 
同時にアマテルの御衣の末を賜り、アマテルに代わって筑紫の国を結い治める。
  
『またカナサキは スミヨロシ 守のヲシテと 御衣の末 賜ふ  "ツクシの 民 統べて 結ひ治むべし 我が代り"』8文
カナサキは日を写し坐す兄祖臣 カダウケモチ ヲバシリは 馬屋治めぞ』19-1文
『西はヤスカワ オモイカネ 御使人分けて 突国は ツキヨミ治む シラヤマは ツキスミは スミヨロシ28文
ハタレ君 七十万九千を 群れ集め 国を乱れば スミヨロシ カトリカシマや イフキヌシ カダタチカラヲ クスヒ尊28文
『みな得て これを打つ 時に六ハタレ みな降る これ皇尊の 御言宣』28文

  

カヌナカワミミ(綏靖天皇)の時、タネコ豊の国カセフの纏りにより凶作を防ぐが、この時に現地では、産土としてスミヨシ神、中臣とモノヌシの直り神を祭り、この地を "直りの県" と改名する。また宇佐には慈愛の三女神を祭った。
  
『それより民の ウブスナと 祭るスミヨシ モノヌシと 中臣合わせ 直り神 宇佐慈愛の 三女神や』31文
  

景行のアオクモ・シラクモ・ウチサル・ヤタ・クニマロ討伐の折、カシハヲの石に天皇が祈ったところ飛び上がる。討伐後、勝利を感謝して新たに社を建ててスミヨロシを祭る。 
  
大分県大野郡朝地町志賀、若宮八幡社 (ワカミヤハチマンシャ)
  
『その始め 活栄の石 長さ六尺 幅三尺 厚さ 一尺五寸  祈り 跳び上がる』38文
『故 スミヨロシ 直り神 両羽の社 新に建て これ祭らしむ 返詣で38文

  

  

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