【(上)・桂・葛・蔓・鬘】
正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
●上。高み。頂き。天。表。 貴いもの。尊者。 中央。タカマ。
『かつらきやまの やちみそき すみていとりの
てくるまお つくりかつらの むかいとて』ホ4 『つきはおおとし くらむすひ つきはかつらき ひ ことぬし』ホ9 『あめわかひこか かとのまえ かつらのすえに し わさみて』ホ10 『はらみのおひは かつらきの よつきやしろに みたねのる』ホ16 『かたきくにつこ つるきねか めのかつらひめ うちきさき』ホ31 『まつはおならし すきはしら むねおかつらに ゆひあわせ』ミ8 『かつらきの てくるまなして むかえんと はらみやまとに つたゑよる』ミ逸 |
●桂は「陽・天・男」を象徴する。⇔ あおい
(葵)
桂と葵の葉はよく似るが、桂の木は天高く聳えるのに対し、葵は地表近くに留まることから。
『かくつちと みつはめおうむ あおいはと か
つらにいせの みことのり』ホ24 『うかやあおい かつらのあや』ホ26 『またこれいかん かつらはそ いつれかくるや またかけす』ホ26 『ときにひめ かえしはあおひ きみかつら かみにつつみて みひきく さ』ホ26 |
「かつる(活る)」の名詞化。
「かつる」は「かつ(上つ・活つ)」と同義語「つ
る(吊る・尽る)」の合成。
ここでは「D:
正の方向(大・多・高・央・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「かつみ(勝見)」「くちら(鯨)」「がっちり」
類語:「かた(葛)」「くす(葛・国栖)」「こせ(巨勢・居勢・古瀬・御所)」
10/10/18
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