【(横曲・汚曲)】
B: 反り。それ。曲り。ねじけ。背き。背く者。反する者。
E:
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
『かきをみは よこまおからし もののへの ちからもるてそ』ホ24 『かきをみは よこまおからし もののふの ちからもるてそ』ホ30 『ほこのをきては みめくみに よこまほろほす はたのぬき』ミ1 『たまはたて ぬきはうるほす ほこもたて よこまほろほす ふたはしら』ミ3 『いのおれお さるたかとりて かくらしし よこまおはらす よよのかんかせ』フいおれ 『ふのゆんは たおうけもちの ししかきや よこまおをそう ふゆんなりけり』フふゆん 『すのゆんは きのうつたまと みのはこと かはいよこまお きわむほきなり』フすゆん |
● よこしまなモノ。邪霊。
『もしやよこまの さはいせは あらかねのはお うつろゐの』ミ8 |
「よこむ(横む)」の名詞化。
「よこむ」は「よく(避く/汚く)」と同義語「こむ(曲む・朽む)」の合成。
ここでは「B:
離れる・それる・曲る」、またその結果「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
また「よこ(横・汚)」+「ま(曲/モノ)」
変態:「やくも(八雲)」「よこか(汚曲)」
類語:「ハタレ」「おけ(汚曲)」「よこしま(邪)」「をゑくま(汚穢隈)」「やゑくも(八重雲)」
10/03/04
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