おけ  オケ  oke
をけ  ヲケ  woke

  

【桶】
(何かを)収めるもの。器。

『くににむかえは つきおけの くちよりよねの いゐかしく』ホ15

 
おく(和く・置く)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・入れる・収める・溜める」などの意。

変態:「うけ(槽・受け)」「いけ(池)」「ゆき(靫)
類語:「ふね(槽)

 
 

【(汚)】
反り。それ。曲り。穢れ。よごれ。異常。
 ●女の生理。月経。

『あるしのおけの ととまりて おもはすをのこ うみそたつ』ホ27
『ひめのもすそに つきをけの しみたるおみて やまとたけ みしかうたして』ホ40

 
おく(放く)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・反る・それる・曲る」などの意。

変態:「おこう(汚垢)」「よこ(横・汚)」「ゑけ(穢気)」「あか(垢)「あく(灰汁・悪)」
類語:「おゑ(汚穢)」「いわ(汚穢)」「いま(忌)」「をわい(汚穢)」

 
 

【(可笑)】
並外れるさま。普通じゃないさま。

『あはれ あなおもしろ あなたのし あなさやけ おけ さやけ』ホ7

 
おく(放く)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・反る・それる・外れる・曲る」などの意。

変態:「おかし(可笑し)」「ゆかし(懐しい)」「ゆかい(愉快)」「ふかし(深し)」「おっかない」

 
 

【朮】
焚いて(穢を)祓い清めること(もの)。

『ささおけとんと もちやきて かゆはしらなす かみありの かゆふとまにや』ミ7
『すのよろは をけのとんとの かゆうらに のりゆみはしら うたうよろこひ』フすよろ

 
おけら(朮)」の短縮。

  

10/03/12

  

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