【(分・別・散・湧・開)・赤】
1.離れ。分れ。それ。外れ。断片。かけら。分割。区分。区画。あかた(県)。
『まてのはに ゆひてなかもつ あかたえと ぬきまおかぬる てるたゑや』ホ192 『にわとりは かおうけなきて つあかゑす こぬかおこえは』ホ21 |
●分割。区分。区画。国。あかた(県)。
『おとうかしきて しきたける かたきあかしも みなこはむ』ホ29 |
2.湧き。発生。発生したばかりのさま。若。 あけぼのの太陽光の色。
『あかきはひのて ひあふきの いたもてつくる あふきして』ホ1 『それはきはきに きりはしろ ひのきはきあか くりはくろ』ホ15 『われはあかこの みちうけて ひとなるかえの いしつつお すすめうやまふ』ホ16 『むねあけは つあゑにいはひ あかこわゐ そみかしはあめ ひとつきと』ホ21 『あかはなま あたかくのほり あなるひの わかはねるまつ』ミ10 |
「あく(離く・開く)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・分れる・それる・発す」などの意。
色は「赤」→「青」→「黄」→「丹」→「黒」と進展するように思われる。
変態:「わか(若・分・別)」「あき(開き)」「こけ(鱗)」「こけら(鱗)」
関連語:「あかつき(暁)」
【(上・揚・熟・活・沸)・明・赤・黄】
正の方向に離れる/離すさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る・果てる」さま
『くちめかつりも よしなしや あかめひとりは めなしあみ』ホ25 『うちみてつくる ちつるきお あかはたかとも なおつけて おしさかにおく』ホ37 『ときにたけもろ はからひて あかきぬはかま ひきてもの』ホ38 |
●盛るさま。明るいさま。輝。太陽。 盛る太陽の光の色。黄。
『かてむすひ むねほゑらみて ひとまろめ あかみやにすゑ』ホ18 『ひのめくり なかふしのとの あかきみち やよろとめちの つきおさる』ミ6 |
●成熟。あがり。完成。成果。結実。果て。暮れ。夕暮れの太陽光の色。赤。
『ちなみのあかは おのころの ゑなのかたちは かわくるま』ホ14 『なもあかかたの とよくんぬ よよをさむれと としおへて』ホ15 『あかきははなの あかにめて しろきははなの しろにめて』ホ16 『むねあけは つあゑにいはひ あかこわゐ そみかしはあめ ひとつきと』ホ21 |
『あかひこくわに ひくいとお なつめかおりて うふきぬの みはたてまつる』ホ4 |
●赤金。銅。
『すかははきかね ししろかね うひにあかかね はくろかね』ホ15 『あかまろゐくゐ しろまろは よものつなかゐ』ミ8 |
「あく(上ぐ・熟く)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「上げる・敬う・尊ぶ・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・中心に置く・至らす」などの意。
変態:「あけ(明け)」「あき(秋)」「うき(浮き)」「はけ(化け)」「わき(沸き)」
類語:「き(黄・輝・貴)」
派生語:「あかひこ(赤日子)」
【垢】
曲り。それ。ずれ。外れ。異常。不調。狂い。 =けがれ・おけ(穢)
『めのあかそそき あさひのり めよりつきひの うるおゑて』ホ14 『わかうまれねに あかもなく あをうけうまれ ねはきよく』ホ15 『やくしほすかの うつわもの はめはみのあか まぬかるる』ホ15 『いみこやに みとせすすしろ しらひけも はしかみはみて あかそそけ』ホ15 『わかみみも けかるるあかお みそきせし なからふみちお よろこへは』ホ15 |
「あく(穢く)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・それる・曲る」、また「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
変態:「あく(灰汁・悪)」「おけ(穢汚)」
類語:「けがれ(穢れ)」「をゑ(汚穢)」「あくた(芥)」「ちり(塵)」「かす(滓)」「くす(屑)」「くそ(糞)」「くさ(腐・臭・瘡)」「くた(朽・腐・芥)」
【(合・和・中)】
合うさま。和すさま。和合。中和。調和。平穏。釣合うさま。中間。中部。
『あかつちか はやすふひめと きこしめし きしおとはせて ちちにこふ』ホ7 『はらむしらほね ちちのなみ ははのあかちと ちなみあひ』ホ14 |
「あく(合く・和く)」の名詞化。
ここでは「A:
合う・和す・釣合う・匹敵する」などの意。
10/06/15
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