【(合け)】
A: 合わすこと。納めること。供えること。
「あく(合く)」の名詞化。
ここでは「A:
合う/合わす」の意。
【(離け・散け・分け)・開け・空け】
B:
離れる/離すこと。放つこと。分けること。払うこと。発すること。
『ことあけに めはひたりより をはみきに わかれめくりて』ホ3 『をさむゐつよの みむすひの ゐみなたまきね もとあけお うつす』ホ4 『あけまきし もすそおつかね はかまとし ゐもにみすまる からまきて』ホ7 『ほのほもさめて こころよく わらへのそての わきあけそ』ホ9 『ほのしつめ とのあけたてに すれあえは したおしきゐと うえかもゐ』ホ21 |
「あく(散く・開く)」の名詞化。
ここでは「B:
離れる/離す・放つ・発す」などの意。
変態:「わけ(分け)」
類語:「たて(立て)」
派生語:「ことあけ(言挙げ)」「もとあけ(元明)」「わきあけ(脇明け)」
【明け】
回り。回転の起点かつ終点。回帰・帰還。帰する所。起点・原点。改まり。
『をさむゐつよの みむすひの ゐみなたまきね もとあけお うつす』ホ4
『をせのたらちは うみのをや あけくれむへに うましもて をいにつかえよ』ホ13 『もともとあけの みをやかみ そはのとほかみ ゑひための』ホ17 『あつくをしゑは にふさるる としとしまなふ あけほのの わさもはやきそ』ホ17 『しなとのかせに おしはらひ よもあけかたと しらすへし』ホ22 |
「あく(明く)」の名詞化。
ここでは「C:
回る・還る・回帰する・改まる」などの意。
【上げ・揚げ・明け】
D:
正の方向に離すこと。「上げる・尊ぶ・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・勝らす・至らす」こと
『かたまろなける あけねすみ きくたみうはひ むさほるお』ホ8
『むねあけは つあゑにいはひ あかこわゐ そみかしはあめ ひとつきと』ホ21 『ときおくつるき まつのねに おきわすれしか なからえり かれにあけうた』ホ40 『みふゆかみあけ はつひもち あわのうやまひ』ミ1 |
D: 正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
『あしひきはやま ほのほのは あけぬはたまは よるのたね』ホ5 『をせのたらちは うみのをや あけくれむへに うましもて をいにつかえよ』ホ13 |
「あく(上く・明く)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「上げる・敬う・尊ぶ・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・中心に置く・至らす」などの意。
変態:「あか(上・明)」
類語:「あかり(上がり・明り)」
10/03/15
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