【(斎供)・胙】
正の方向に離す物。上げる物。献上するもの。奉納するもの。
●御上に上げる物。 税。上納米。年貢米。
『おのはいつもに をしゆるに ひふみむもやそ ふたわらの ひもろけかそえ』ホ9 |
●神を尊ぶモノザネ。 御供えの食。御供。神饌。
『にあくるみけの ひもろけお ささくるすえも きよらかに』ホ22 『やもつかふかみ はんへりて ひもろけささけ あにことふ』ホ28 『ゆめのつけ かみおまつれよ かくやまの はにのひらてに ひもろけと』ホ29 『かくやまの はにのひらての ひもろけに あめつちまつり のちうたん』ホ29 『いつしこかたな いつしほこ ひかかみくまの ひもろけす いてあさのたち』ホ35 |
「ひもろ」と同義語「け(食・供)」の連結。
「ひもろ」は「ひもる(斎る)」の名詞化。
「ひもる」は「ひむ(秀む・斎む)」と「もる(盛る)」の合成で、「いもふ(斎ふ)・いわふ(斎ふ)」などの変態。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離す」で、「上げる・敬う・尊ぶ・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・中心に置く・至す」などの意。
類語:「みけ(御食・御供)」「みあえ(御饗)」「かしき(畏・炊しき)」「かしは(膳)」「はつほ(果穂・果実)」
【(霊守食)】
1.日潤が備わる食。米。
2.神霊が現れる食。 =神現り粥・神乗り粥
『めをおえは もちのあしたは ひもろけの あつきのかゆに ゑやみよけ』ミ7 |
11/03/25
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