【(引る・漬る・入る・射る・張る・貼る・平る)】
A: 合う/合わす。収(治)まる/収(治)める。締まる/締める。閉じる。平る/平らす。刺す。
変態:「いる(入る・射る・率る・要る)」「にる(似る)」「みる(見る)」「はる(貼る)」「ふる(触る)」「へる(綜る)」
派生語:「ひら(平)」「あひる(浴びる)」「ひろふ(拾ふ)」「ひらふ(平ふ)」「ひろむ(平む)」「たひら(平ら)」
【(離る・開る・張る)・放る・簸る】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。
『みのちりひれは かはきえて たまふをしては ひかはかみ』ホ9 『ありつよの はらみつほしき ちりおひるめし』ホ40 |
変態:「いる(射る)」「ふる(狂る)」「へる(放る)」「ほる(彫る)」
派生語:「ひれ(領巾・鰭)」「ひらく(開く)」「ひる(蒜)」
【(振る・反る・翻る)】
C: 回る/回す。行き来する/させる。交替する/させる。反転する/させる。
『みなひるかえる このかかみ なんのためそや まさにきけ』ホ17 『めなしあみ よもひれとれは おおたいか くちおかみさき まえによる』ホ25 |
変態:「ふる(振る)」「みる(回る・廻る)」「まふ(回ふ)」「まる(転る)」「みぬ(廻ぬ)」
派生語:「ひらく(翻らく)」「ひるかえる(翻る)」「ひれ(領巾・鰭)」「ひらおか(枚岡)」「はひら(肺臓)」「ひら(翻)」「あひら(陽翻)」「たひら(回翻)」
【(張る・開る・広る・秀る)】
D:
正の方向に離れる/離す。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」
変態:「いる(炒る・鋳る)」「にる(煮る)」「はる(張る・晴る)」「ふる(振る)」「へる(経る)」
派生語:「くしひる(貴霊)」「そひら(背)」「ひろさわ(広沢)」「ひろむ(広む)」
【(冷る・退る・干る・減る・低る・卑る・謙る)】
負の方向に離れる/離す。「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」
『あまねくに おしゆるみなも わかひるめ にふのゐさおし ををいなるかな』ミ10 |
変態:「ふる(降る)」「へる(減る・謙る)」「ほる(恍る)」
【(秀・霊)】【(日・陽・日霊・陽霊)】【昼】
1.上位存在。本質。精髄。エッセンス。=みたま(神霊)
『ををんかみ あめかしたてる くしひるに たみもゆたかに』ホ8 |
2.<夜霊に対して> 陽のエッセンス。太陽霊。 =あめのほ(陽の霊)・あらたま(荒霊)・ひのみたま(日の神霊)
『そのみなお うほひるきとそ たたえます くにうるはしく てりとほる』ホ3 『ひるこひめ いまいつくしに たりいたり あめのいろとと わかひるめ』ホ3 『いけみつに たのめおあらひ ひるにのり かのめおあらひ つきにのり』ホ4 『にまぬけて あまかみひるお わけくたし わかこころうる みちなるは』ホ14 『みこころととく ひさかたや むそよつむちの おをひるめ ふつくにうれは』ミ逸 |
3.昼。正の方向に離れるさま/時。「明る・高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る」さま/時
『みとのまくはひ なしてこお はらみてうめる なはひるこ』ホ3 『これもひるねと なおいさみ よもよりかこみ』ホ8 『ひるはちのほり よはなみの のほるひつきの ひとめくり』ホ14 『ひるはひとかも あきらかて よはかとにこる むしはみも』ホ17 『まつくらのあは かのうれひ ひるのひのあは ににみつる』ホ21 |
「ひる(秀る)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
また「ひ(陽・日)」+「る(霊)」
類語:「ひ(霊)」「ほ(秀・央・霊)」「うる(潤)」「ひうる(日潤)」「ひるめ(日霊)」
反対語:「よる(夜・夜霊・夜潤)」
【(縁)】
端。果て。ふち。
『くちひるお ひらくあねより のへつつく みうたおあみて あなにゑや』ミ10 |
「ひる(卑る)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・沈む・隅にある・果てる」などの意。
変態:「へり(縁)」「ほり(堀)」
【蒜】
1.(臭気を)放つもの。
2.(汚穢を)祓うもの。
『きみはしろして ひるひとつ はしけはまなこ うちころす』ホ39 『しかのちは ひるおかみぬり さかいきに あたらしものと かたりたまひき』ホ39 |
「ひる(放る)」の名詞化。
ここでは「B: 離す・放つ・払う」の意。
類語:「はしかみ(椒・薑)」
13/10/29
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