【(蒸隈)・叢雲】
むらむらと急に沸き起る雲。
『かきやふり むらくもおこし ほのほふき つふていかつち』ホ8 『ときにはたれの いそらかみ のやまおかゑて むらくもや』ホ8 『ここさわゆくや ひめおとり むらくもたひや ほたるひの わらひあさけり』ホ8 『はるなははみち のもやまも かゑてむらくも ほのほふき』ホ8 『むらくもおおひ くらませは しなとおまねき ふきはらふ』ホ8 『ひかわのかみの やゑたには つねにむらくも たちのほり』ホ9 『もしもむらくも かおうはひ みちにさわりの あらんとき』ホ22 |
「むら(蒸)」+「くも(雲・隈)」
「むら」は「むる(熟る・蒸る)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。
変態:「むれくも(叢雲)」
関連語:「むらむら」「めらめら」「もりもり」
【(放曇・放隈)】
曇り(隈・汚穢)を祓うこと。
『ははかをさきに つるきあり ははむらくもの なにしあふ』ホ9 『おきつかかみと へつかかみ むらくもつるき うなるたま』ホ20 『むかしいつもの くにひらく むらくもつるき これなるそ』ホ39 |
● ムラクモ剣の略。
『このむらくもは あれませる みこのいわひに ささけよと』ホ27 『やまとたけ おはよりたまふ むらくもお ひめかやにおき いふきやま』ホ40 |
「むら(放)」+「くも(雲・隈)」
「むら」は「むる(放る・撒る)」の名詞化。「むる」は「まる(放る)」の変態。
ここでは「B: 離す・放つ・払う・除く」などの意。
類語:「をさき(穢放き)」「くさなき(草薙・腐退き)」「あおはかり(汚穢別かり)」
派生語:「ははむらくも(蝕霊放隈)」
【天村雲命】<人名>
『あけたまは たまつこのこそ むらくもは みちねかおとと』ホ20 『のちむらくもに ゆつりおく むらくもあめの をんともに あすかにはへる』ホ24 『みかりのをとも こふゆえに むらくもめして みことのり』ホ24 『なんちむらくも こよみなす かかみくもれは たまふなは あめふたゑなり』ホ24 |
09/12/29
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