むら  ムラ  mura

  

【群・郡・叢・村・邑】【斑】
1.群がり。集まり。交じり。囲み。集合。集落。
2.部。区。区分。区画。地区。

『うみてをしえる とのみちお うけてをさむる ちゐもむらホ23
くまのむら いわたてこえて おきおこく つちかせふねお たたよはす』ホ29
『やほさみと うよかたかはし むらいくひ うまささつくり みわかみに』ホ33
『おほさかも つきのかおそえ いしむらお たこしにこさは こしかてんかも』ホ34
『たつぬれは むらきみうしの あたいとふ こたえてまつる かみゑんと』ホ34

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むる(群る/放る)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・添う・集める・囲む」、裏を返して「B: 離す・分ける・区切る」などの意。

「むら(村)」はその規模に関係なく、人が群がる場所を総称する語。
行政区画としては 粗(あれ)県(あかた)国(くに) となる。

変態:「むれ(群)」「もり(盛)
独り言:「ぶらく(部落)」

 
 

【(放)】
離すこと。放つこと。払うこと。

『ははかをさきに つるきあり ははむらくもの なにしあふ』ホ9

 
むる(放る)」の名詞化。「むる」は「まる(放る)」の変態。
ここでは「B: 離す・放つ・払う・そらす」などの意。

変態:「まら(魔羅)」「もれ(漏れ)」
派生語:「むらくも(放雲・放隈)

 
 

【(回・転)・腎】
循環。還元。リサイクル。
 ●腎臓。

『ふつきくらむら はつきわた なかつきはみめ しむよそへ』ホ14
『しゐのねは むらとこころは ふくしゆふ よくらよこしや』ホ17

 
むる(回る・転る)」の名詞化。
ここでは「C: 回す・循環させる・還元する・リサイクルする」などの意。

類語:むらと(腎処)」「あふみ(腎)

 
 

【(蒸・熟・盛)】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま

『かきやふり むらくもおこし ほのほふき つふていかつち』ホ8
『あのゆんの まめにひらきの むらさきや まおうつろゐの はるへひくらん』フあゆん

 
むる(蒸る)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。

変態:「むれ(蒸れ)」「もり(盛・森)「むらむら」
関連語:
「めらめら」「もりもり」
派生語:「むらくも(叢雲)

  

10/09/13

  

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