【久方・久堅】
離れている方。遠い所。
●天。陽陰。非物質界。神の世界。
●遠く得がたい領域。秘境。道奥。奥義。極意。
『ひさかたの あめかしたしる わかきみの よよにつたはる かんむりは』ホ序 『ひさかたの ひかりあれます ういなめゑ あゆきわすきに つけまつり』ホ4 『ひさかたの あまてるかみの はつみよに ひよみのとりの』ホ22 『ひさかたの あまのかくやま とかもより さわたりくるひ』ホ40 『わかひとふかく みおつくし みこころととく ひさかたや』ミ逸 |
「ひさ(久)」+「かた(方)」
「ひさ」は「ひす(離す)」の名詞化で、「離れるさま・遠いさま」の意。
「かた」は「かつ(離つ・割つ)」の名詞化で、「分割したもの」の意。 ここでは「区画・区域・領域」を表す。
【久方の・久堅の】ひさかたの −広辞苑より− 1.「あめ(天)」「あま(天)」「そら(空)」にかかる。 2.転じて、天空に関係のある「月・日・昼・雨・雪・雲・霞・星・光」または「夜」にかかる。 3.「桂」「都」「鏡」にかかる。 |
類語:「おち(遠方)」「あち(彼方)」「とかも(遠離方)」「へねめ(隔辺)」「へなみ(隔辺)」「ひなへ(鄙辺)」「へんひ(辺鄙)」
09/10/09
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