てん  テン  ten

  

1.「てふ(頂)」の音便。 頂。天。至り。極み。(秋)
2.ホ序文ではさらに「典 (照らし見るもの)」の意をかける。

『かかんなす はるのひとしく めくりきて いそのまさこは いわとなる よよのんてんの ほつまふみかな』ホ序
『まとのをしゑにかかんして のんあわくには てんやまと』ホ5
『かれのんてんも あにきかす ひつきとわれは あわもてらすさ』ホ8
『ひとことぬしか てんなして かたきやすひこ ぬさくして』ホ14
『いかすりうちの をにやらひ かかんのんてん そろふとき』
ホ14
『さかほこき うつくしきすす わいきたち かかんのんてん ときまちて みちあらわせよ』ホ28

 
かかんのん・てん」で「始まり → 成長 → 完成」の進展を表す。

変態:「てり(照り)」「とみ(富)」「たま(尊)
派生語:
派生語:「のんてん」「かかんのんてん
独り言:「てん(天)」

 
 

【てん】
〜だろう。〜しよう。

『そらかみのれと すめらかみ つけなておらは おやおやや あらこききてんホ17
『すへかみそらに しらせぬは あらこすりなる これみうん さそらききてんホ17

 
「て」+「ん(推量・意志)
「て」は断定を表す「」の未然形。

類語:「たらん」「つらん」「ならん」

 

10/03/18

  

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