うつき  ウツキ  utuki

  

【(鬱き)・疼き】
D: 正の方向に離れるさま。 繁茂。繁栄。

『はりのねはふゆ うつきすえ すえはつくへし ねにつくな』ホ21

 
うつく(鬱く・疼く)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。

変態:「おたけ・おたき (お健・お猛)」「ほたか(穂高)」「あたこ(愛宕)

 
 

【卯月】
正の方向に離れる月。「高まる・勢い付く・栄る・優れる」月

『ねなとやよひの もちよりそ うつきのもちに かえります』ホ6
うつきみつれは みとりつす さつきさのころ ひとめくり』ホ14
『みそふすす こもゑふそみほ うつきはつ わけいかつちの あまきみは』ホ25
うつきもちより なそゐかは ひことうかやの うふゆあく のこるのりなり』ホ26
『としさみと うつきはつひに わきかみの ほほまのおかに』ホ31

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うつ(熟つ)」+「つき(月)」の合成。

類語:「うのはなつき(卯の花月)」

 
 

【(熟木・鬱木)・空木・卯木】
1.勢いよく繁茂する木。 
2.卯月に花咲く木。=うのはな(卯の花)

[1]
うつ(熟つ・鬱つ)」+「き(木)
[2]
「うつき(卯月)」+
き(木)」の短縮。

変態:「うすき(鬱す木)」「いつき(稜威木・五木)」
類語:「うのはな(卯の花)
関連語:「はこねうすき

  

09/10/28

  

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