【(添す・濯す・直す・清す)】
A: 合う/合わす。収(治)まる/収(治)める。直る/直す。
変態:「さす(止す・挿す・指す)」「しす(執す)」「そす(率す)」
派生語:「すすく(濯ぐ)」「すせり(芹)」「すすな(菘)」「すすしろ(清白)」
【(離す・濯す・棄す)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。
変態:「しす(失す・辞す)」「すつ(棄つ)」「そす(濯す)」
派生語:「すすく(濯ぐ)」「すせり(芹)」「すさ(疎・粗)」
【(進す・濯す)】
C:
回る。巡る。行き来する。改める。
変態:「さす(擦す)」
派生語:「すさむ(荒む・進む・遊む)」「すすむ(進む)」「あすす(上鈴)」
【(繁す・騒す・荒す・鋭す)】
D:
正の方向に離れる/離す。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」
変態:「さす(誘す・捧す)」「しす(悉す)」「そす(過す)」
派生語:「すし(鋭し)」
【煤す・(垂す・退す・荒す)】
E:
負の方向に離れる/離す。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」
変態:「さつ(授つ)」「しつ(垂づ)」「しす(殺す・死す・弑す・叱す)」「そす(殺す・損ず・卒す)」
派生語:「すそ(裾)」「すさむ(荒む・進む・遊む)」「すさ(疎・粗)」
【進】
回り。巡り。進み。運び。回転。
●【鈴】6万年成長する木。=真榊 ●【鈴・寿】6万年。1鈴=1000枝=6万穂
『うゑつきは ふそひのすすの としすてに もふそよろなち ゐもふそに』ホ4 『ことしふそよの さくすすお ふそゐのすすに うゑかえて』ホ8 『ふそゐすす こそみゑとしの さあゑなつ かくゑしほみて』ホ10 『われみるすすき ちゑよたひ わかみもことし ふそよよろ』ホ15 『ゐそすすの ちゑのはたとし あめかわる こよみまたとて ものぬしか』ホ28 |
●【鈴・寿】回転。進展。成長。熟成。年齢。永らえ。寿命。 =よはひ(齢)・ほき(寿)
『しかれとちちは すすよそほ はははみそひほ あめのふし』ホ3 『こたえとく すすはまさかき ほすゑのひ としにきなかの むよろほき』ホ13 『いきのうち ほしおはなるる これはすすかそ』ホ13 『はたれまの たからあつめて すゑきゆる これすすくらそ』ホ13 『もとせより またよろにます これすすお むすふかみなり』ホ23 |
●【錫】延性・展性に富む金属。
『やまにうつほの とほりなる あらかねのあわ すすなまり』ホ15 |
「すす(進す)」の名詞化。
ここでは「C:
回る・巡る・行き来する・くり返す」などの意。などの意。
変態:「じゅず(数珠)」「ささ(笹・篠)」
類語:「まさかき(真榊・真賢木)」
【煤・薄・(小・細・末・下・隅)】
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
●【煤】くす(屑)・かす(滓)。 ●【小・細・末・下・隅】小さいもの。細いもの。切れ端。末端。
『あめにつくれは ををんかみ たまふかたすす わらひなわ』ホ8 『もすそのくすに やふるゆえ すすくすもちい これおたす』ホ28 『へのつるの すすにうるほす をうなむち みやもふくしも つくみしのはな』フへつる |
「すす(煤す)」の名詞化。
【篶・篠】スズ −広辞苑より− 1.細い竹。小竹。すずだけ。 2.細いたけのこ。すずのこ。 |
変態:「そし(外・疎)」「すそ(裾)」「そさ(疎)」「そと(外)」「そて(袖)」「さと(里)」「さた(佐太)」「した(下)」
10/06/17
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