【色・(紋・彩・愛)】
1.陽陰。明暗。明暗の合成。color。 現れ。ありさま。紋。模様。飾り。装飾。
『よつきやしろの いろしては あめのみをやに いのらんと』ホ4
『よろきみほひこ ゆふはなに やいろにきての かみすすむ』ホ14 『いしたまの ふなるはつきす あらかねの みつはほねりて いろかわる』ホ15 『こあおひのみは ここちりと やまはといろの みつのあや』ホ26 『いろのつすうた いさとほし ゆきのよろしも おほよすからも』ホ33 |
2.(心身を)寄せるさま。親しむさま。近しいさま。親愛。交際。恋愛。交合。性欲。
『ひるこひめ いまいつくしに たりいたり あめのいろとと わかひるめ』ホ3 『みたねうむ みはたおこえは こもりたも みめのいろせに ならひきと』ホ16 『みやひなけれは みもかるる かれていろほし なんのためそや』ホ17 『むらとのいきお めくらすも いろにおほれて らみからす これみのかかみ』ホ17 『たますはふくし いろむらと ぬすめはきもゑ そこなえは』ホ17 |
3.集合。区分。種。
『ちしるにられて ゐついろの はにもてつくる もりのかみ』ホ14 『なつきちおにて ゐいろはに これくらわたと あふみなす ここもつつしみ』ホ16 『もろひめら まさにしるへし いろのはな ひとたひめてて はやちれは』ホ16 『ををんみき たまひたまもの ゐついろの かつみねにしき あやももは』ホ35 『おしもあおめら みそりそふ つきもともとの やいろはた』ホ40 |
4.正の方向に離れるさま。 美しさ。美貌。
『あちもいろめも よこしまに しゐにあやかり みおからす』ホ17 『ことしろか たまくしとうむ ひめたたら ゐそすすひめは くにのいろ』ホ29 『とよのあかりの いろもよし いさともかみは くたります』ホ33 『なんちいろもて つかゆれと いろおとろいて めくみさる あになかからん』ホ35 『いまわかゆめに いろおろち くひにまとえて さほのあめ』ホ35 |
「あわ(陽陰)」の変態。 また「いる(入る)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・寄る・好む・親しむ」、裏を返して「B:
離す・分ける・区切る」などの意。
ホツマには色の種として、あか(赤・明)=に(丹・熟)・あお(青・粗)・しろ(白・精)・き(黄・揮)・くろ(黒・暗)の5種しか登場しない。(「みとり」「むらさき」という語は出てくるが、意味が異なり、色の「緑」「紫」を表すものではない。)
中間色は「きあか(黄赤)」「かしろ(赤白)」「あしろ(青白)」「きしろ(黄白)」などと表現する。
変態:「あや(紋・彩・綾)」「より(寄り)」
派生語:「いろとり(彩り)」
【(忌・卑・憂・下・妹・陰)】
負の方向に離れるさま。 憂い。陰鬱。陰。女。
『かそいろの よさしのくにお すておけは あゑうかかふ』ホ7 |
「いる(忌る・卑る)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・低・端・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・遅れる・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。これは陽陰の精製過程で、重く遅れて下り凝った「陰」の属性を表す。
変態:「いも(妹)」「いぬ(狗)」「いめ(妹)」「いみ(忌)」「ひめ(姫)」「はは(穢・母)」「よみ(黄泉)」「よめ(嫁)」「をゑ(汚穢)」「あれ(粗)」「うれ(憂い)」「うろ(虚)」「おり(下り)」「おろ(愚・疎)」「ほろ(滅・亡)」「わる(悪)」
独り言:「ひろう(疲労)」「ゆうりょ(憂慮)」
11/04/03
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