【(倦・陰女)・嫁】
陰。女。
『よめいりの そのさきのりの あまかつそこれ』ホ12 『めをとたかえと かみひとつ よをとはひなり よめはつき』ホ13 『ひはあめに つきはつちもる よめのみは よをとひとりに むかふひそ』ホ13 |
「よむ(倦む・穢む)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。これは陽陰の精製過程で重く下って地となった「陰」を表す。
変態:「よみ(黄泉)」「うみ(倦み)」「うひ(泥・水埴)」「いめ(妹)」「いも(妹)」「ひめ(姫)」
反対語:「よをと(夫)」「むこ(婿)」
【(病・酔・弱)】
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
『これにより おおやますみか めくりみて よめちゆくねの をにおさむ』ホ28 |
「よむ(病む・酔む・弱む)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
よって上記【嫁】と同じ。
変態:「よひ(酔い)」「やみ(病み)」「よわ(弱)」「よみ(黄泉)」
類語:「かれ(枯)」「くま(隈)」「くも(雲)」
【(熟)】
正の方向に離れる/離すさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
『ねはひとのなり ははよめな はなやゑかおよ』ホ24 |
「よむ(熟む)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「上げる・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・勝らす・至らす」などの意。
09/12/01
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