【(穢・陰・埴)・母・婆】【(這・蝕・蝕霊)・蛇】
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
●陰。女。水埴。
『しかれとちちは すすよそほ はははみそひほ あめのふし』ホ3 『はらむしらほね ちちのなみ ははのあかちと ちなみあひ』ホ14 『やすやすと さくらのははの みとりこお かつてにかけて いてやうません』ホ14 『にしのははかみ またきたり ころやまもとは おろかにて』ホ15 『おおははのとし ももむそふ おおんきさきと』ホ33 |
●反り曲り。汚穢。病み。蝕み。
『あまのかこゆみ ははやそゑ はたれやふれと たまひけり』ホ8 『おろちひれ ははちしむひれ このはひれ このとくさなり』ホ20 『こかしらの おろちかはめは しまつうし ははきりふれは にけいたり』ホ28 『しのねせは むしはむははか はやかれか みつやうらみて しねせあむらん』フしねせ |
●蝕霊。蝕まれた霊。曲がった想念が転じた生き霊。 ●蝕霊の物実。下を這うもの。蛇。
『にしきおろちの しむみちや はるなははみち ゐそらみち』ホ8 『かんちから はらいのそかは おのつから ははもいそらも よりかゑし』ホ8 『ははやかかちの ひとみけと つつかせらるる ななむすめ』ホ9 『ははかをさきに つるきあり ははむらくもの なにしあふ』ホ9 |
「はふ(這う・蝕ふ)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。これは陽陰の精製過程で重く沈んで凝った「陰」の属性を表す。
したがって「母」と「蛇」は同源ということになる。母の同義語に「かか」があり、蛇の同義語に「かかち」があるのも、これを裏付けているかに思える。
変態:「うひ(水埴)」「うめ(陰)」「いも(陰・妹)」「いめ(陰・妹)」「やみ(闇)」「よみ(黄泉)」「よひ(宵)」「よる(夜)」「ひめ(姫)」「ぬは(射干)」「おゑ(汚穢)」「はみ(蝮)」「へひ(蛇)」「はふ(ハブ)」「やみ(病)」「よわ(弱)」
類語:「たた」「かか」「おろち(愚霊)」「かかち(屈霊)」「かかし」「いそら(逸霊)」
派生語:「ははや(穢矢)」
【馬場】
馬の間・場。
類語:「さくらは(桜場・桜庭)」
【幅】
渡り。径。張り。梁。
『さのみかと はしらはみそき ははみたけ たかさもみたけ』ホ21 『ゆふのはは たていとやもり をさよもは やそりひとよみ やりひとて』ホ23 『そのはしめ かしはおのいし なかさむた ははみたあつさ ひとたゐき』ホ38 |
「はふ(張ふ)」の名詞形。
ここでは「C:
回る/回す・行き来する/させる・張る・渡る/渡す」などの意。
10/03/05
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