いそら  イソラ  isora
ゐそら  
ヰソラ  wisora

  

【(逸反・逸霊)】
 それるさま。曲がるさま。ゆがむさま。外れるさま。
 ●ねじ曲った霊。邪霊。恨みや妬みなどの人のゆがんだ想念が生き霊となったもの。

『さわるいそらの みそきにて ゑなのかこみは おのころの たまことならは ゆきよろし』ホ4
『にしきおろちの しむみちや はるなははみち ゐそらみちホ8
『かんちから はらいのそかは おのつから ははもいそらも よりかゑし』ホ8
『ときにはたれの いそらかみ のやまおかゑて むらくもや』ホ8
『なんちほこりて はくるゆえ いそらうつなり なおいかり』ホ8
『よもよりかこみ いそらかみ ついにしはりて つつかなす』ホ8
ねたむいそらの かなつゑに こたねうたれて なかれゆく あるはかたわと なすいそらホ16
『たとひいそらも たついぬも ひしくここちて はんへりき』ホ17
『つつかなく ゆくあらさかに いそらなす にしきとこはみ をえはけは』ホ29
『ももにちまつる ちのわぬけ ゐそらおはらふ みなつきや』ミ9

 
「いそる」の名詞化。
「いそる」は
いす(出す・逸す)」と同義語「そる(反る・逸る)」の合成。
ここでは「B: 離れる・反る・それる・曲る・外れる」などの意。
また「いそ(出・逸)」+「ら(霊)

変態:「うすら(うすらばか)」
類語:「はつれ(外れ)」「はたれ(外れ)」「おろち(愚霊)」「かかち(屈霊)」「みつち(貧霊)」「はは(蝕霊)

  

10/03/15

  

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