みみ  ミミ  mimi

  

【耳】
A: (音を)合わすもの・入れるもの。

さをしかやつの をんみみに きこしめさるる あさまつり』ホ序
『うくめくたみに めもけかれ あしきうたゑに みみけかれ』ホ15
『わかみみも けかるるあかお みそきせし なからふみちお よろこへは』ホ15
やつをんみみに きこしめし たみのをしゑは いせのみち』ホ28
『うえにある われはかんむり ひとくさは みみちかきをそ』ホ28

B: 離れ。分け。放ち。それ。外れ。
 ●端。外れ。境界。麓。裾。 張り出し。はみだし。

『ふちおかあなの おしほゐに うふやのみみに あれませる おしほみのみこ』ホ6
ふちおかみみの おしほゐに あれますみこの ちにむせふ』ホ11

C: まわり。めぐり。周囲。周辺。付近。

『かんたちは そをのふなつの ふとみみお やすにめとりて ふきねうむ』ホ27

 
みむ(見む/放む/回む)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす」「B: 離れる/離す・放つ・分れる・発す・それる」「C: 回る/回す」などの意。

変態:「へり(縁)」「はな(端・鼻)
類語:「ふち(縁)」「はし(端)」「はて(果て)」「まわり(回り・周り)」「めくり(回り)」「み(廻)」「へ(辺・部)
派生語:「ふちおかみみ(縁丘耳)」「おしほみみ(忍穂耳)


【御子】
=みこ(御子)

『おしひとの をしほみみとそ きこしめし たかわかみやに ひたします』ホ11
『ときにたけひと あひらひめ めとりうむみこ たきしみみホ29
『きさきはらみて あくるなつ かんやゐみみの みこおうむ』ホ31
『まつりみゆきの やすたれに かぬかわみみの みこうみて いみなやすきね』ホ31

 
み(御)」+「み(実・子)

み【実・子】
・果実。万葉集2「玉かづら―成らぬ樹には」

 
 

【身身・(己己)】
その身その身。各々。それぞれ。

『たまきねの をしゑのおひは みみのはに しなわきまえて くにをさむ』ホ16
『よのみみの あかはあもとの さをしかに きよめたまひて』ホ28

 
み(身・己)」+「み(身・己)」

  

09/12/27

  

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