【炊ぐ・(畏く)】
D:
正の方向に離す。「高める・尊ぶ・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・勝らす・至らす」
『よねとみつ かまにかしくは ひかしらや』ホ1 『くににむかえは つきおけの くちよりよねの いゐかしく』ホ15 『かみのりかゐは くろまめと うむきとすめと ななのよね かゐにかしきて』ホ38 『つちきみの しむのまつりは まめすめに さかめとななの よねかしき』ホ38 『いふきより かえさにささく ひるめしお みつからかしき』ホ40 『おほたんやわけ みけかしき ちりひるめしと もるひらて』ホ40 |
「かす(上す)」と同義語「しく(頻く・繁ぐ)」の合成。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離す」で、「高める・尊ぶ・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・中心に置く・至らす」などの意。
また「(粥を) 炊しぐ」という儀式には「(神を)
尊ぶ・敬う・畏む」という意義が隠れている。
変態:「かせく(稼ぐ)」「かつく(担ぐ)」
派生語:「かしこ(畏)」「かしき(畏・赤白黄)」
【傾ぐ】【悴く】
B: 離れる/離す。そる/そらす。外れる/外す。曲る/曲げる。
E:
負の方向に離れる/離す。「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」
「かす(離す/下す)」と同義語「しく(離く/垂く)」の合成。
ここでは「B: 離れる/離す・そる/そらす・曲る/曲げる」などの意、またその結果として「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる/離す」で、「低める・勢いを失わす・劣らす・縮小する・静める・果てさす」などの意。
変態:「かたく(傾ぐ)」「かしく(傾ぐ)」「くしく(挫く)」
類語:「かたむ(佞む・傾む)」「ひしく(拉ぐ)」「ひさく(拉ぐ)」「ねしく(拗く)」
類語:「かしかむ(悴む)」
10/02/15
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