【美し・(好し/斎し)】
A: (心に)合う如し。好まし。ふさわし。
D:
正の方向に離れる如し。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」如し
『いしくもこえり それやゑは むかしふたかみ くにしらす』ホ23 『いしうらの よこたておよひ たこゐなき ちちかいなきお ひきつれて』ホ38 |
変態:「よし(好し)」「はし(愛し)」「おし(惜し)」「ほし(欲し)」
類語:「おいし(美味し)」「うまし(美味し)」「あまし(甘し)」「うれし(嬉し)」
【(大人・長・主)】
治める者。上司。中心にある者。中軸。 =うし(大人)・をさ(長)・ぬし(主)
『みかつちの なりわたるなの ゆみとりの もののへかみの かなめいし』ミ逸 |
「いす(結す/秀す)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・結ぶ・収(治)める」、また「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「よし(寄し)」「うし(大人)」「をさ(長)」「ぬし(主)」
【石】
凝り固まったもの。
『はにうつほ うけてははいし すかはたま』ホ15 『いしたまの ふなるはつきす あらかねの みつはほねりて いろかわる』ホ15 『おほさかも つきのかおそえ いしむらお たこしにこさは こしかてんかも』ホ34 『かみのしらいし もちかえり ねやにおくいし なるおとめ』ホ34 『みくさはまつる みなもとと いやまひかえす あくらいし』ホ36 |
「いす(結す)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・結ぶ・凝る・固まる」などの意。
類語:「いさこ(砂子・砂・沙)」「まさこ(真砂)」「すな(砂)」
【(居し・礎)・椅子】
1.(何かを)据える場。置き場。敷地。器。
2.分割。区分。区画。位置。
『ねしゑいしすゑ はしらたて なかすみはしら みなみむき』ホ21 『みちもののへら しらゐしに つるきおかみて ものぬしか』ホ23 『いしへして ひかせおおやに つくらせて いとなみなりて』ホ27 『かみのしらいし もちかえり ねやにおくいし なるおとめ』ホ34 |
「ゐす(結す・居す/出す)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・収める・置く・据える・調える・均す」、また「B:
離す・分ける・限る・区切る」などの意。
変態:「いす(椅子)」
類語:「ゐしき(居敷)」「しき(敷)」
関連語:「ゐしかる(居敷かる)」
派生語:「いしすゑ(礎)」
【(逸・枝・支)】
分れ。それ。派生。派出。
『みはむゐしなお ゐつわけて なかすゐしかわ せきいれて』ホ24 |
「ゐす(出す・逸す)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・分れる・派生する」などの意。
類語:「ゑた(枝)」
【(揺)】
揺すり。揺れ。動揺。
『われはあかこの みちうけて ひとなるかえの いしつつお すすめうやまふ』ホ16 |
「いす(揺す)」の名詞化。
ここでは「C:
行き来する・揺れる・動揺する」などの意。
【(結)】
合うさま。添うさま。沿い。近隣。
「いす(結す)」の名詞化。
ここでは「A:
合う・寄る・添う」などの意。
類語:「たこ(集・宅)」
10/01/10
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