【(詰ふ・付ふ・仕ふ・集ふ・耐ふ・統ぶ・連ふ・対ふ)】
A: 合う/合わす。収(治)まる/収(治)める。匹敵する/させる。反応する/させる。
『つゐてふたつは くちふさき ふくいきむれて ふすむうん』ミ10 『うんにつゐての つきうたは うましおとめに おとめにと』ミ10 |
変態:「たふ(食ぶ)」「つむ(集む・詰む)」「つる(連る)」「とふ(問う)」「とむ(留む)」「すふ(統ぶ・据ふ)」
派生語:「つい(対)」「つほ(壺・坪)」「つは(器)」「つふ(粒)」「つゆ(露)」「つゑ(露)」「はつほ(果穂)」「うつわ(器)」「つほむ(窄む)」「つほぬ(窄ぬ)」「つゑ(杖)」「くつわ(轡)」「ついて(序で)」「みつえ(御杖)」
【禿ぶ・(摘ふ・突ふ・飛ぶ)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。
変態:「たふ(遮ふ)」「たゆ(絶ゆ)」「ちる(散る)」「つむ(摘む)」「てる(出る)」「とふ(飛ぶ)」
派生語:「つふて(飛礫)」「つはさ(翼)」「つは(唾・鍔)」「つはくむ(凸む)」「つはめ(燕)」「つふやく(呟く)」「うつほ(空)」「かきつはた(杜若)」
【(通ふ・回ふ・搗ふ)】
C: 行き来する/させる。回る/回す。
『とこよいのくち やまかけの すくなみかみの たけかふに とりのついはむ』ミ2 |
変態:「たふ(回ふ)」「たむ(回む)」「とふ(訪う)」「さる(更る)」
派生語:「つうし・つうち(通じ)」
【(立ふ・積ふ・吊ふ・突ふ・跳ぶ・逹ふ・遂ふ・尽ふ)】
D:
正の方向に離れる/離す。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」
『そやとめちつゑ くもなかは ふれはめつゑに あひもとめ あめとふるなり』ホ15 『そゐつきにうむ ゐつせきみ やせひめみやに いるるまに ついかみとなる』ホ27 |
変態:「つる(吊る)」「てる(照る)」「とふ(跳ぶ)」「とむ(富む)」「すむ(澄む)」
派生語:「つひ(遂・終)」「つわ(強)」「つほ(積)」「つよし(強し)」「みつえ(御杖)」「つや(艶)」「つはき(椿)」
【潰ゆ・禿ぶ・(尽ふ・費ふ・絶ふ・沈ふ)】
E:
負の方向に離れる/離す。「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」
変態:「たふ(賜ぶ)」「たゆ(絶ゆ)」「たる(垂る)」「ちふ(禿ふ)」「つむ(潰む)」「すゆ(垂ゆ)」
派生語:「つゆ(液・汁)」「つほむ(窄む)」
【粒】
凝縮したもの。つぶらなもの。
『かきやふり むらくもおこし ほのほふき つふていかつち』ホ8 『きみうすめして そことくに つふたつあはの さくとこに ひきあけさしむ』ホ28 |
「つふ(詰ふ・集ふ・統ぶ/禿ぶ)」の名詞化。
ここでは「A:
合わす・結ぶ・集まる・凝縮する」などの意。
変態:「すへ(統べ)」「つめ(詰)」「つゆ(露)」「つゑ(露)」
11/01/14
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