【豆・荳・菽】【大豆】
1.正の方向に離すもの。 生かし。活かし。活力・成長の素。糧。
『むねのいたみや めのくらみ たまによきひは まめひらふ』ホ16 『はらみのうちの あそひには まめおひろえよ まめなるそ』ホ16 『かみのりかゐは くろまめと うむきとすめと ななのよね かゐにかしきて』ホ38 『もちまえまつる ほからつき まめやかうたゑ かみおとり』ミ9 |
2.<小豆に対して>大豆。 (「守る」 の物実)
『たねはたね うむすきさかめ まめすめらの そろはもはめそ むしもみなしむ』ホ1 『つちきみの しむのまつりは まめすめに さかめとななの よねかしき』ホ38 『としわけのよは まめおいり みなおにやらふ』ミ7 『ゑもとのかみの わかるよは ゐりまめうちて おにやらゐ』ミ9 『あのゆんの まめにひらきの むらさきや まおうつろゐの はるへひくらん』フあゆん |
「まむ(舞む・全む)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離す」で、「高める・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・中心に置く・至らす」の意。
変態:「まる(丸)」「まぶ」
類語:「いね(稲)」「よね(米)」「いゐ(飯)」
【(守・侍)・忠】
まっすぐ一直線。曲りなく直ぐなさま。一途。一筋。
●(脇目も振らず心血を)注ぐさま。一途に仕えること。勤勉。
『ゆるせはかかゑ くにおたす まいないつかみ まめならす』ホ8 『あいゑることは のちのまめ いさおしなせは はれやらん』ホ9 『われおたすけて ひとみちに ますひとうたは まめなりと』ホ9 『このかみもまた まめならす たかてるひめお めとりつつ』ホ10 『おほなむち ももやそかみお ひきゐきて まめもひかけの なんたあり』ホ10 |
「まむ(和む・交む)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・仕える・直る」などの意。
つまり「(心・身を) 合わす・添える」また「(心・身が)
直ぐである」の意。
変態:「はへ(侍)」「もり(守)」「もの(守)」「はり(張り)」
類語:「まみえ」「まみれ」「そへ(添え・副)」「つこ(仕)」「つかゑ(仕え)」「さふらひ(侍)」「みさほ(操)」「なお(直)」「さゆ(添・直)」「ゆり(百合)」
【(馬)】
行き来させるもの。回すもの。動かすもの。働かすもの。
『くすりには ひとみこまひさ うはなくす つちひとゑはは まめはこそ』ホ192 |
「まむ(舞む)」の名詞化。
ここではここでは「C:
回る/回す・行き来する/させる・動く/動かす」などの意。
変態:「むま(馬)」「をは(馬)」
類語:「こま(駒)」「くるま(車)」「さくら(桜)」
【魔穢】
魔(曲り)と穢れ。=をゑくま
10/02/02
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