【向く・平く・(迎く・報く)】
A: 合う/合わす。収(治)まる/収(治)める。匹敵する/させる。直る/直す。平る/平らす。
『みなみむき あさきおうけて なかいきの みやのうしろお きたといふ』ホ1 『ほひのみことと みないえは ほひのみことに むけしむる』ホ10 『たかみむすひか かこゆみと ははやたまひて むけしむる』ホ10 『またやゑかきは つにあつけ あらかみあらは よくむけて めくみやわせと』ホ11 『はるかまと こたそこにあり さおむきて きまくらにふせ』ホ21 |
変態:「まく(巻く・設く・求ぐ)」「うく(受く)」「ぬく(貫く・温く)」「ふく(葺く・拭く)」
派生語:「むかふ(向かう・迎う)」「むくふ(報う)」「むけ(平け)」「まきむき(纏向)」
【剥く・向く・(曲く・罷く・還く・巻く)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。
C: 往き来する/させる。回る/回す。ひっくり返る/返す。転覆する/させる。
変態B:「まく(撒く・任く・罷く・曲ぐ)」「もぐ」「うく(穿く)」「ぬく(抜く・脱ぐ)」「ふく(吹く)」
変態C:「まく(巻く)」「めく(巡ぐ)」「うく(動く)」「おく(送く)」「ふく(振く)」「あく(明く)」「ゆく(往く)」
派生語:「むかし(昔)」「あさむく(欺く)」「そむく(背く)」「かたむく(傾く)」
【(詣く)・向く】
D:
正の方向に離れる/離す。「上がる・勢い付く・先立つ・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る・越える」
『みおくたき はたらくとても こころむく あふらさかんに こおうるそ』ホ16 『へのむくは みくさたからに さかしりて たみもみなみに むくそとうとき』フへぬう |
変態:「めく(恵く・粧く)」「うく(浮く)」「ぬく(貫く・温く)」「ふく(噴く)」「ゆく(行く)」
派生語:「むくむく」「むき(麦)」「おもむく(赴く)」「おもむき(趣)」「むかふ(向かう)」「むこ(婿)」「あむく(上向)」
【(負く・罷く・潜ぐ)】
E:
負の方向に離れる/離す。「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」
変態:「まく(負く・罷く)」「めく(めげる)」「もく(潜ぐ)」
【椋】
ムクドリ。 繁茂する鳥。大群を成す鳥。
『ふちりとは たからうつらの ぬくめとり むくいくはらは たみもちるらし』フふちり |
「向く・詣く」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
10/01/08
【ホツマツタヱ解読ガイド】 【ミカサフミ解読ガイド】 【ふとまに解読ガイド】
【やまとことばのみちのく】 【にしのことばのみちのく】 【あめなるみち】
【ホツマツタエのおもしろ記事】