【向く・平く・(迎く・報く)】
A: 合う/合わす。収(治)まる/収(治)める。匹敵する/させる。直る/直す。平る/平らす。
『みなみむき あさきおうけて なかいきの みやのうしろお きたといふ』ホ1 『ほひのみことと みないえは ほひのみことに むけしむる』ホ10 『たかみむすひか かこゆみと ははやたまひて むけしむる』ホ10 『またやゑかきは つにあつけ あらかみあらは よくむけて めくみやわせと』ホ11 『はるかまと こたそこにあり さおむきて きまくらにふせ』ホ21 『しほつちの をきなすすめて にきはやか いかんそゆきて むけさらん』ホ29 『みをやのかみの みやことり わかみおてらし あたむけて みなをさむゆえ』ホ30 『しなかおいちお おほやまと くにたまかみの いはひぬし なさはむけへし』ホ33 『ゑやみむけいえ そろみのり たみゆたかなり』ホ33 『ややをゑされと とおつくに あらひとのりお またむけす』ホ33 『きかやふみむけ てかしわの いくさまつかつ ならさかそ』ホ34 『めつきはつひに みことのり うちはむけれと とつあるる』ホ34 『とよきもふさく みもろゑに きにむきやたひ ほこゆけし』ホ34 『みことのり しほのりひこお みまなをし ゆきとくにむく みちつかさ』ホ34 『ささひととかす さはなれは たみのいたみそ ほこからす むけんとあれは』ホ38 『つくしむけんと むとせまて たかやのみやに おわします』ホ38 『すへらきの みたまによりて くまそらお ひたにころして ふつくむけ』ホ38 『ほつまのゑみし かすめると たれひとやりて むけなんや』ホ39 『ときやまとたけ おたけひて にしむけまなく またひかし』ホ39 『いつかおよはん たとえとみ いたわるとても むけさらん』ホ39 『われくらく むけさるみよお つかしめて たえさらしむる なんちこそ』ホ39 『みほこおうくる やまとたけ むかしみたまの ふゆにより くまそおむけぬ』ホ39 『つつしみうけて あたむけよ なおこたりそと さつけます』ホ39 『しほつをきなか これゆきて むけさらんやと すすむゆえ』ホ39 『ふみとめて きみいわくわれ きつおむけ ことなれはみお ほろほせる』ホ40 『こうすかむけし くにめくり なさんといせに みゆきなり』ホ40 『みことうけ きつむけかえる かみしつか まみえてほそち あつさたす』ホ40 『かくめをおもる そのなかに とはみなみむく ひとくさの ことほきのふる』ミ9 『あおむけと たかきのそみの ととかぬも なるかみはれて あむくなるなり』フあむく 『いのむくは ほのあやまちと つつしみて のそみもにけの いにやむくらん』フいむく 『へのむくは みくさたからに さかしりて たみもみなみに むくそとうとき』フへぬう 『もにむくは やまとふもとの かたちより こころはなれて たからむなしき』フもむく 『をのむくは ほことかかみお あらかしめ むかうあたなく たたにをさまる』フをむく 『すにむくは きみはなやかに たみおこる のちのわさわひ すてにむくなり』フすむく 『しのむくは かめもひつきも ちよにめの かかやくはなの ころやむくらん』フしむく |
変態:「まく(巻く・設く・求ぐ)」「うく(受く)」「ぬく(貫く・温く)」「ふく(葺く・拭く)」
派生語:「むかふ(向かう・迎う)」「むくふ(報う)」「むけ(平け)」「まきむき(纏向)」
【剥く・向く・(曲く・罷く・還く・巻く)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。
C: 往き来する/させる。回る/回す。ひっくり返る/返す。転覆する/させる。
変態B:「まく(撒く・任く・罷く・曲ぐ)」「もぐ」「うく(穿く)」「ぬく(抜く・脱ぐ)」「ふく(吹く)」
変態C:「まく(巻く)」「めく(巡ぐ)」「うく(動く)」「おく(送く)」「ふく(振く)」「あく(明く)」「ゆく(往く)」
派生語:「むかし(昔)」「あさむく(欺く)」「そむく(背く)」「かたむく(傾く)」
【(詣く)・向く】
D:
正の方向に離れる/離す。「上がる・勢い付く・先立つ・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る・越える」
『みおくたき はたらくとても こころむく あふらさかんに こおうるそ』ホ16 『へのむくは みくさたからに さかしりて たみもみなみに むくそとうとき』フへぬう |
変態:「めく(恵く・粧く)」「うく(浮く)」「ぬく(貫く・温く)」「ふく(噴く)」「ゆく(行く)」
派生語:「むくむく」「むき(麦)」「おもむく(赴く)」「おもむき(趣)」「むかふ(向かう)」「むこ(婿)」「あむく(上向)」
【(負く・罷く・潜ぐ)】
E:
負の方向に離れる/離す。「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」
変態:「まく(負く・罷く)」「めく(めげる)」「もく(潜ぐ)」
【椋】
ムクドリ。 繁茂する鳥。大群を成す鳥。
『ふちりとは たからうつらの ぬくめとり むくいくはらは たみもちるらし』フふちり |
「向く・詣く」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
10/01/08
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