【(上)・兄】
1.年上の兄弟。
2.長男。嗣子。あこ(上子)。
3.組・対になっているものの上位のもの。主のもの。
『くらひめうめは いつくしみ あにのこくみお このことく』ホ7 『もちかくらひめお かんさひのこの あめおしひ めあわせすけか あにとなし』ホ7 『あまつみことの おもむきお つけてあにひこ ここにとめ』ホ8 『あにみまこゑて ふとたまと かくやまはねの をみとなる』ホ24 『はははたまより あにみやの ゐつせはたかの をきみなり』ホ29 |
●主。君。
『しのきにの とほこにみつの あらそひも あにかおろかに きもやつむらん』フしきに |
●地方の行政区画を治める1対の守の兄方。
『うかぬしめせは あにはこす おとはもうてて つけもふす』ホ29 『あにさからえと みあえして はかるくるりお しろしめせ』ホ29 『ねつきゆみはり しきひこお ききすにめせと あにはこす』ホ29 『ゑゑなんちとて はもりあえ ままにいたりて わかあには あたすともふす』ホ29 『とみとあにとに さとさしむ しかれとこはむ かれころす』ホ38 |
「あぬ(上ぬ・熟ぬ・老ぬ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上にある・先行する・熟れる」などの意。
「あに」と「あね」はどちらも「あぬ」の名詞化だが、男は「に(母音がイ)」につくり、女は「ね(母音がエ)」に作るあたりは、ア・イ・ウ・エ・オ(空・風・火・水・埴)5母音の陽陰の別を区別しているように思える。
変態:「あね(姉)」
派生語:「あにひこ(兄彦)」
【豈】
当てはまるさま。該当するさま。
●(打消の語を伴って)
何も。なんら。少しも。何か。どうしても。
『かれのんてんも あにきかす ひつきとわれは あわもてらすさ』ホ8 『うまさるは よそうめはあに たらちうつ とかみもむそか』ホ23 『そのたから あにはなれさる たくいかと よつてささけて おさめおく』ホ37 |
●(疑問・反語に用いる) 何。如何にして。どうして。なんで。
『あにたたひとり ふつぬしか まさりてわれは まさらんや』ホ10 『なきさにおよく あさけりに はらはひのはち かさぬみは あにのほらんや』ホ26 『あにほかに かみのみまこと いつはりて くにうははんや これいかん』ホ29 『なんちいろもて つかゆれと いろおとろいて めくみさる あになかからん』ホ35 『いけるおうつむ ためしとは あによからんや はからんと』ホ37 |
「あぬ(合ぬ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・当たる・適応する」などの意。
変態:「あひ(合い)」「あゑ」「なに(何)」「ゑや」「やは」「やわ」「やも」「ゑやは」
10/01/25
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