【所・処】
1.空間・時間における場所。位置。
2.分割したものの一。区分。区画。方向。方策。
『かくひおつみて みたまいる かとはちりけの あやところ』ホ4 『よのくまなせは ははのみに すてところなき よのくまお』ホ5 『とかあやまちも ふためとの かしこところの ひきつりに』ホ8 『なかつはしらの ねおかかえ またよところの もりもかね ともにまもれよ』ホ21 『ひめもすに みやのうてなの くろところ なかつはしらの ねにすみて』ホ22 |
「とこ(処方・所)」と同義語「ころ(頃)」の合成。
ここでは「分割・刻み・限り・区分・区切り」などの意。
【野老】
連なり。続き。蔓。(繁茂の物実)
『まかりかやくり うなところ かくいもかしら しむのより』ミ7 『ところたちはな ゐもかしら しむのふしゑは たるむつみ』ミ9 |
「とこる」の名詞化。
「とこる」は「とく(常く/研く)」と同義語「こる(交る/上る)」の合成。
ここでは「A: 合う・連なる・続く」、またその結果「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。
類語:「つる(蔓)」「かた(葛)」「かつら(葛・蔓)」「つつら(葛)」
10/03/11
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