ヨコヘ・ヨコベ

→ 語義

横綜。横侍。
「添え物」の意。

  1. 横綜。 織機の経糸を通すツウヂに添えられる綜(へ)
    綾織や錦織などの高度な機を織る場合にツウヂに追加される。
  2. 横侍。 ツウヂ(=国造)の補佐役。
    ツウヂ1人に10人のヨコヘが添えられる。
    ツウヂを補佐すると共に、ツウヂや他のヨコヘの不正を互いに監視させる目的もあったようだ。
      

参考:
【横目】ヨコメ −広辞苑より−
監視すること。また、その人。
  

ヨコベ 帰りて 申さくは "イツモ八重垣 オホナムチ 満つれば欠くる 理か 額を玉垣 内宮と これ九重に 比ぶなり"』10文
フトマニ見れば 方を知る ツウジヨコベを 遣わして 民を乱らば その司 改め替えて 枯れを融く 故 "枯生" 成る』21文
『"柳綾" なる 花形は 描き目載りに 当て写し ツウヂヨコヘに 吊り分けて 織姫 替更り 踏む時に』23文
『ヨコヘに分けて ツウヂ率く  貫き投げて  巡る 錦織も これなるぞ 高機法の あらましぞこれ』23文
『このクニツコに ヨコヘ十人 添えてあまねく 道 頒きて』23文
『もしも司の 驕りにて 民を枯らせば 罪大し ヨコヘに更に 改めて その民 活かす』23文
『紋 繁ければ 味 見えず の紋を 織る如く ヨコベツウヂに 経を別け 闇惨の床は 明り成す』27文
『央 和うなる 御衣(御機)は裳裾も 綻びず ツウシ ヨコヘの いとも賢し』フ085

  

  

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