【(結・和・居)・家】
結い。結わえ。結束。まとまり。統。締め。塞ぎ。
『たまのいわとお ひらけとて いちゐのはなの さくもちて いまこそひらく あまのとや』ホ4 『よもつの ひらさかは いきたゆるまの かきりいわ これちかえしの かみなりと』ホ5 『いわむろに いりてとさせは あめかした かかもあやなし』ホ7 『くしまとは ひのしまおもる いわまとは つきのしまもる』ホ14 『よしのをのゑの ゐひかりも いわわけかみも いてむかふ』ホ29 |
●居所。ありか。位置。
『たのそろに のりてみのれは みそろいけ ままありいけの にしいわや』ホ24 |
「いゆ(結ゆ・居ゆ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・収める・囲む・締める」などの意。
【家】いは −広辞苑より− (上代東国方言) いえ。 万二○「―なる妹は」 |
変態:「ゐゑ(家)」「にゐ(和)」「にふ(和)」「なえ(嘗)」「にわ(庭)」
「ゆひ(結)」「ゐひ(去・忌)」「ゐの(往・去)」「よし(避)」
派生語:「かきりいわ(限り結)」「いわと(岩戸)」「いわむろ(岩室)」
【(上・大・敬・熟・斎・祝)・岩・巌・磐】
1.正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま。
●凝り固まって大きくなった物。岩。山。
『かかんなす はるのひとしく めくりきて いそのまさこは いわとなる』ホ序 『またはたれ ひすみひたかみ かくやまと ふたいわうらに つくつけの』ホ8 『ひととなる まふつのかかみ みるために ふたみのいわと なつけます』ホ8 『ちひきいわ ささけてたれか わかくにお しのひしのひに おとさんや』ホ10 |
2.正の方向に離すさま。「上げる・敬う・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・中心に置く・至らす」
『なれとちからと はやふねに ゆきていわふね すすむへし』ホ20 『いわくすの ふねおもふけて まらかおち あまつははらお ふなおさに』ホ20 |
「いふ(結ふ/斎ふ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・高・央・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「いや(弥・敬)」「みや(敬)」「やま(山)」「おお(大)」
派生語:「ふたみのいわ(二見の岩・人見の岩)」「ちひきいわ(千引岩)」
【(忌)】
離れ。逸れ。曲り。外れ。異常。
『みとせいつくに たらされと いわくすふねに のせすつる』ホ3 『そさのをは いわおけちらし なおいかる きみおそれまし』ホ7 『いわおけあけて ののしれは ふつぬしをこせ なけいるる』ホ8 『あしなかくもの おおちから いわきおふりて よせつけす』ホ29 |
「いふ(忌ふ)」の名詞化。
ここでは「B:
離れる/離す・そる/そらす・曲る/曲げる・外れる/外す」などの意。
変態:「いや(否・嫌・厭)」「いま(忌)」「おゑ(汚穢)」「あお(阿汚)」「をわい(汚穢)」「お(穢)」「ゑ(穢)」「め(穢)」「み(穢)」
類語:「いわき(忌気・厭気)」「ようき(妖気)」「いやけ(嫌気)」「ゑけ(穢気)」
派生語:「いわくす(忌薬)」「いわなか(磐長)」
10/06/09
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