【原文カタカナ訳】 【語義考察】 【漢字読み下し】
ハルミヤノアヤ はるみやのあや 春宮の文
コレキミハ コヱヤスクニノ これきみは こゑやすくにの これ君は 還和す国の (アマテル) ミヤニマス コレハソノカミ みやにます これはそのかみ 宮に坐す これはその上 (この宮は) (源) トノミコト モハカリヲサム とのみこと もはかりをさむ トの尊 百ハカリ治む (1千万年) ミオホラニ カミモトアケニ みおほらに かみもとあけに 身を洞に 神 元明に カエマスオ ミヲヤコトノリ かえますお みをやことのり 還えますを 御祖 言宣り ホシトナス アメニカカリテ ほしとなす あめにかかりて 星となす 天に篝りて コノヒトツ カレニトシタノ このひとつ かれにとしたの 九の一つ 故にトシタの (九星) アメノミヤ あめのみや 陽陰の宮
ナカクヲサメテ なかくをさめて 永く治めて (ホツマ:八万年経て)
ミヤツヨリ ハヤキシトヘハ みやつより はやきしとへは ミヤツより 早雉飛べば アマヒカミ イソキマナヰニ あまひかみ いそきまなゐに 太陽神 急ぎマナヰに ミユキナル みゆきなる 御幸なる
トキニタマキネ ときにたまきね 時にタマキネ アヒカタリ ムカシミチノク あひかたり むかしみちのく 会ひ語り 「昔 道奥 ツクサネハ ココニマツトテ つくさねは ここにまつとて 尽さねば ここに全つ」 とて 教え尽くさなかったので 今ここに全うする サツケマシ モロカンタチモ さつけまし もろかんたちも 授けまし 「諸守たちも <て> シカトキケ キミハイクヨノ しかときけ きみはいくよの 確と聞け 君は幾代の ミヲヤナリ コレトコタチノ みをやなり これとこたちの 上祖なり これトコタチの (トヨケの過去世の一) コトノリト ホラオトサシテ ことのりと ほらおとさして 言宣」 と 洞を閉ざして カクレマス かくれます 隠れます
ソノウヱニタツ そのうゑにたつ その上に建つ アサヒミヤ キミネンコロニ あさひみや きみねんころに 朝日宮 君ねんごろに [カミ] [神] マツリシテ ノチカエマサン まつりして のちかえまさん 纏りして 後 帰えまさん ミテクルマ トトムルタミオ みてくるま ととむるたみお 御出車 留むる民を アワレミテ ミツカラマツリ あわれみて みつからまつり 憐みて 自ら政 キコシメス きこしめす 聞し召す
オモムキツケル おもむきつける 趣 告げる キキスニテ ムカツヒメヨリ ききすにて むかつひめより キギスにて ムカツ姫より コトノリシ タカミニマツル ことのりし たかみにまつる 言宣し タカミに祭る トヨケカミ とよけかみ トヨケ神
モチコノスケト もちこのすけと 「モチコの典侍と ハヤコウチ アチコトミタリ はやこうち あちことみたり ハヤコ内(侍) アチコと三人 (北の局の三后) ハヤユケト マナイノハラノ はやゆけと まないのはらの はや行け」 と マナイの原の ミヤツカエ みやつかえ 宮仕え
コトノリアレハ ことのりあれは 言宣あれば カトテシテ ミヤツノミヤニ かとてして みやつのみやに 門出して ミヤツの宮に アルトキニ キミノミカリニ あるときに きみのみかりに ある時に 君の巡幸りに チタルクニ ミチオサタメテ ちたるくに みちおさためて チタル国 道を定めて ヲサムノチ をさむのち 治む後
ヤソキネノオト やそきねのおと ヤソキネの弟 カンサヒオ マスヒトニネノ かんさひお ますひとにねの カンサヒを マスヒトに 根の シラウトト カネナメサシム しらうとと かねなめさしむ シラウドと 兼ね嘗めさしむ ともに治めさせる マタオトコ ツハモノヌシト またおとこ つはものぬしと また乙子 ツハモノヌシと コクミソヱ ツホネトトメテ こくみそゑ つほねととめて コクミ副え 局 留めて 北局の三后は宮津に留めて カエラント かえらんと 帰らんと
コソヨリムカフ こそよりむかふ 去年よりむかふ ソサノヲト アマノミチネト そさのをと あまのみちねと ソサノヲと アマノミチネと オトモシテ ヰトセノウモチ おともして ゐとせのうもち 御供して 五年の四月十五日 (22鈴505枝5穂) (ホツマは「ネナト(10穂)」で矛盾) カエリマス かえります 帰ります
ノチヒワヒコニ のちひわひこに 後 ヒワヒコに ミコトノリ ナンチクニヱオ みことのり なんちくにゑお 御言宣 「汝 国絵を ウツスヘシ ヤマトメクリテ うつすへし やまとめくりて 写すべし」 ヤマト巡りて ミナヱカク みなゑかく 皆 描く
キミハミヤコオ きみはみやこお 君は 「都を クニノサニ ウツスハヤタミ くにのさに うつすはやたみ 国の南に 移すは八民 ウウクタメ オモイカネシテ ううくため おもひかねして ううくため」 オモヒカネして ツクラシム ナリテイサワニ つくらしむ なりていさわに 造らしむ 成りてイサワに ミヤウツシ みやうつし 宮移し
ココニヰマセハ ここにゐませは ここに居ませば ムカツヒメ フチオカアナノ むかつひめ ふちおかあなの ムカツ姫 フチオカ端の オシホヰニ ウフヤノミミニ おしほゐに うふやのみみに オシホヰに 産野の耳に <即ち> (イサワの縁) アレマセル オシホミノミコ あれませる おしほみのみこ 生れませる オシホミの御子 (「生れます」の連体形) (どん尻の御子) オシヒトト イミナオフレテ おしひとと いみなおふれて "オシヒト" と 斎名を告れて カミアリノ モチヰタマエハ かみありの もちゐたまえは 神生りの 餅飯 賜えば タミウタフ たみうたふ 民 歌ふ
サキニモチコカ さきにもちこか 『先にモチコが ウムミコハ ホヒノミコトノ うむみこは ほひのみことの 生む御子は ホヒの尊の タナヒトソ ハヤコカミツコ たなひとそ はやこかみつこ タナヒトぞ ハヤコが三つ子 ヒハタケコ オキツシマヒメ ひはたけこ おきつしまひめ 一はタケコ オキツシマ姫 フハタキコ ヱツノシマヒメ ふはたきこ ゑつのしまひめ 二はタキコ ヱツノシマ姫 ミハタナコ イチキシマヒメ みはたなこ いちきしまひめ 三はタナコ イチキシマ姫
シカルノチ アキコカウメル しかるのち あきこかうめる 然る後 アキコが生める (「生む」の連体形) タタキネハ アマツヒコネソ たたきねは あまつひこねそ タタキネは アマツヒコネぞ
シカルノチ ミチコカウメル しかるのち みちこかうめる 然る後 ミチコが生める ハラキネハ イキツヒコネソ はらきねは いきつひこねそ ハラキネは イキツヒコネぞ
トヨヒメハ ネノウチメニテ とよひめは ねのうちめにて トヨ姫は 北の内侍にて (最初は西の乙下) ヌカタタノ クマノクスヒソ ぬかたたの くまのくすひそ ヌカタダの クマノクスヒぞ
ミコスヘテ ヰヲトミメナリ みこすへて ゐをとみめなり 御子すべて 五男三女なり』
サノトノニ タチハナウヱテ さのとのに たちはなうゑて 南の殿に 橘 植えて カクノミヤ キニサクラウヱ かくのみや きにさくらうゑ "橘の宮" 東に桜植え →ホ24文 ウオチミヤ ミツカラマツリ うおちみや みつからまつり "大内宮" 自ら政 キコシメス アマネクタミモ きこしめす あまねくたみも 聞こし召す あまねく民も ユタカナリ ゆたかなり 豊かなり
ミコオシヒトオ みこおしひとお 御子オシヒトを ハルミヤト ナスハイキイク はるみやと なすはいきいく "春宮" と なすは生き育く ハルココロ タミイツクシム はるこころ たみいつくしむ 春心 民 慈しむ ミヲヤナリケリ みをやなりけり 御祖なりけり
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★印のついたものは他の文献・サイトからの引用。
■印のついたものは筆者の個人的な意見です。
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