【添・沿・近・直】 添う・沿うさま。直近。
『さをしかやつの をんみみに きこしめさるる あさまつり』ホ序 |
【然・如・左】同上。しか(直)・ちか(近)。それ。そんな。こんな。左様。 =そ
『さにあらす たたにつくれは かれきなり みたまあれはそ』ホ12 |
【割・州・方】分割したものの一。方。区分。区画。 =しま・さま・しめ・しゐ・す
『くにさつち さきりのみちお うけされは さつちにをさむ やみこかみ』ホ2 『はなこのよもさ つくのゑは さかおあかせよ』ホ7 |
【直・清・素・真】直ぐなさま。反り・曲り・偏りの無いさま。素。本当。 ⇔ か(曲・汚)
『のこしふみさかおたつあや』ホ7 『しらひとこくみ このいわひ なかはさおゑて』ホ7 『おととのくるは さはあらし くにうはふらん』ホ7 『あねとわく さこころはなに』ホ7 『さおゑてのかる またのかに ついにあめより つみせらる』ホ23 『さかみおもれは つみきえて またひとなると をおきれは』ホ28 |
【栄・騒・聳・精・明・清・冴・早・岨・紗】正の方向に離れるさま。
『とよけのまこの みかさひこ そのこひさひこ かしまかみ』ホ191 『なかめたかわす こかねさく ひさみるやまと たたゑたまゐき』ホ11 『うつきみつれは みとりつす さつきさのころ ひとめくり』ホ14 『みをやかみ みてくらそむる はるあきの いきはくたより さきりなす』ミ6 『あおはしけれは なからえの さのかおりうく』ミ7 |
【南】同上。
『わかひめさとく かなさきに きつさねのなの ゆゑおこふ』ホ1 『さにさかゑ つはにしつくる』ホ1 『をはきみの くにをさむれは きつをさね よもとなかなり』ホ1 『けたつほの つさのつくはの いさみやに』ホ2 『あおはしけれは なからえの さのかおりうく』ミ7 |
【稲】サナエの略。
『こほのなつ あめよそかふり やましろた あわうみあふれ さもみもち』ホ32 『みはわたぬきて つきなかは さひらきまつる ゐなるかみ』ミ7 |
【挟・峡・割】挟まれるさま。間。分れ。区切り。境界。 =せ(瀬・境)
『やまのさすきに やしほりの さけおかもして まちたまふ』ホ9 |
【下・末・隅・裾】負の方向に離れるさま。さげ(下げ)の略。
『あまてらす きみおこゑちに なからゑと ををひやまさの としたみや』ミ4 『をのきにの いさおしおとに あるなれは ゐゑもさかいも さにそきにける』フをきに |
【新・更】「さら」の意。改め。新た。原点に回帰するさま。
『あやおりは はにのやしろの さなめゑに すきいのるはそ』ホ23 |
【五】さつき(五月)の略。5を表す。
『みそよかも ひともとりして さつめへり』ホ16 『そほさのそふか うちみやの うむみこみまき いりひこの いむなゐそにゑ』ホ32 『かつきたるみか たかひめか さのもちにうむ はつらわけ いむなたけとよ』ホ32 『うつろゐの としこえせまえ おおみそか はつむかそよか さのみそか』ミ7 |
『みなそのしむお ぬきとりて わさにもゑつく おこりひの』ホ8 『まさにはつへし あめつちか わるさなせそと さかしこそすれ』ホ17 |
【如・然・様】形容詞語尾「し」に代わり、あるいは「し」の後に付いて名詞化する。「さま」と同じ。
『よろにすくるる ちからにも しらぬはたれの いふかさお うつや』ホ8 『あしなつち そをのてにつき やめうめと おひたちかぬる かなしさは』ホ9 『ふつぬしも なこそもかなに かすかまろ すくさのうたに』ホ11 『とりししに さむさしのくと こふゆえに なおあらためて』ホ15 『さのみかと はしらはみそき ははみたけ たかさもみたけ』ホ21 |
【さ】「さあ・そう・それ・されば」など行動を促す。「直・然」の意。
『もののへら さうけたまえと すすむれと またうなたるお』ホ23 |
【さ】"こっちさ来い・これさ食え"
という場合の "さ" と同じで、
「区分・方向」 を表し、助詞の 「へ・に・を」
に代用。
『あしのねさ もとよりあらひ いわねこも みなふしなひけ をさむるは』ホ27 |
11/03/21
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